ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年4月3日(月) 樽見鉄道で薄墨桜を見に行く。

 

快晴、ガクガクの旅2日目。

ガクガクなのに朝から夕まであちこちへと動き回る。

朝7時過ぎ、大垣市内、水路と大垣城を散歩する。

フリーきっぷを1600円で買い、8時12分の大垣発の樽見鉄道 樽見行きに乗る。

モレラ岐阜という駅で大勢の女子が下車下車。

変な駅名にネットで調べたらショッピングモールにワンラブという大きなペットショップがあるらしい。 

 

一両編成のローカル鉄道、本巣駅から先の根尾川沿いに走る車窓が素晴らしい。

まさに山に分け入る感じ。

8つの鉄橋、9つのトンネル、山間を縫うように鉄路が走る。

眺めのいい鉄橋では徐行運転してくれる。

春の野山や谷川を満喫。

 

樽見鉄道はもともとは国鉄

昭和31年、僕が生まれた頃に大垣ー谷汲口が開通。

その後、神海(こうみ)駅まで延伸するも昭和59年(1984)に第3セクターに。

その後、有志の手でいまの樽見駅まで延びたのだ。

谷汲まではかつて名鉄谷汲線が走っていたが廃線になった。

このあたりは根尾谷と呼ばれ、活断層として有名なのだ。

水鳥(みどり)駅近くに活断層の展示館がある。

 

大垣からほぼ1時間で樽見駅に到着。

有名な薄墨桜(うすずみざくら)を見に行く。

川を2度渡り、小高い丘に一本桜はあった。

山梨の「山高神代桜」と福島「三春滝桜」と並んで日本三大桜のひとつに数えられる。

満開との情報だったのに…散っていた。

木の周りでキャンバスに画を描いていた老人いわく。

「昨日まで満開だった。夜の雨で一夜で散った。」そうな。

ま、それもいいじゃないですか。

 

 

樹齢1500余年を誇る孤高の桜。

平安時代、鎌倉室町、織田信長が、豊臣秀吉が、徳川家康が生きた時代から、今まで生き延びてきた。

そんな桜に会えただけでもいい。

この季節、この天気じゃないと、僕はここに来なかった。

 

 

樽見駅から谷汲口駅まで乗る。

駅から根尾川谷汲温泉という日帰り温泉へ15分歩く。

時間は短いが天然温泉のすべすべの湯を堪能。

ざるうどんとどて煮でランチビール。

駅までまた15分歩く。

谷汲口駅にはかつてこの路線を走っていた客車があった。

桜の花のもと、朽ち果てた客車。

戦前に日本各地を走っていた三等客車がのちにこのローカル線を走った。

屋根には草が生え、塗装は剥がれ、廃墟のような客車。

ジブリ感が色濃い。

 

朽ち果てた国鉄の客車 アート作品のようでもある。

 

 

12時25分 谷汲口駅発の大垣行。

大垣から新快速で刈谷へ。

新快速の中でぐったりと疲れていた。

刈谷に到着、実家までタクシーに乗ろうかなと思ったが徒歩15分、歩くか!

今日はなんやかんやで10㎞近く歩いている。

 

年老いたが若かった頃の母の面影は…ある。

御年九十、母に会うのは去年の暮れ以来。

14歳のポメラニアンねねも盲目ながら食欲旺盛。

母は昔の記憶はあるが、ついさっきのことを忘れてしまうようだ。

3ヶ月に一度じゃなくて隔月くらいで会いに来ようかなと思った。

帰りは近鉄アーバンライナーで鶴橋経由で帰宅。