この年齢になって初めて知ること、体感することもけっこう多い。
映画や小説みたいにドラマチックではないが、僕は未踏の地へ踏み入れているのだ。
誰も教えてくれなかった。
汗をかかなくなった。
いや、病気ではないから少しはかく。
びっしょり汗をかくことがない。
したたる汗、とか、Tシャツが塩をふく、なんてことも久しくない。
そうなる前に自重しているのかもしれないが、それだけが理由とは思えない。
発汗は体温調節の要でもある。
若い頃は汗だくになって帰宅してたような気がする。
トシヨリが 全然暑くないよ、といいながら室内で熱中症になるというのも分かる。
体温調節機能が落ちている。
汗がかけなくなる、というのも、聞いてなかったよ という案件のひとつ。
去年、白山登山をしたときに痛感したのは…
がんばって登ろうと思っても、身体が動かない、ということだった。
頑張ろうにも頑張れない、ということを知るのは淋しいことだった。
汗をかけない。
とことん、とか、がっつり、とか、ドカーン とか形容とは無縁になった。
五十代の人に言いたい。
がんばれ!
いつか、がんばりたくても頑張れなくなるから、と。
僕も五十代のときにそう教えて欲しかった。
素直に聞く年齢ではなかったけれど。
とまあ、こんな嘆き節が死ぬまで続くのかな?(笑)
今日はオフ。
いや、午前中にナレーションの校正をして、送って終了。
午後から映画を観る。
きのうに引き続きU-NEXTのポイントでクーポンをゲット。
上映回数が多い作品の中から、この映画を選択した。
amazonがモデルだろう。
無縁ではいられない。
『ラストマイル』@TOHOシネマ西宮
15時の上映、大きめのスクリーンだった。
平日の昼で100人くらい入ってただろうか。
テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。
流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが……。
主人公・舟渡エレナを満島ひかり、梨本孔を岡田将生が演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲとディーン・フジオカ、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二と「MIU404」の酒向芳が出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみ、中堂系役の井浦新、久部六郎役の窪田正孝ら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛、志摩一未役の星野源らが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師が担当した。2024年製作/128分/G/日本 配給:東宝 劇場公開日:2024年8月23日
この紹介文を読まずに観たので、最初のテレビドラマのことは知らなかった。
でも、この2つのドラマは全編観たことがあった。
映画を観ながら、これらの登場人物がそのまま出てきたので、ニヤリ、とした。
なるほど、人気はこのドラマにあったのか。
巨大流通の闇、は正直言うと想定内だった。
だから解決するわけではないが。
ただ、そんなに早くなくても、そんなに送料が安くなくてもいいよ、とは思っていた。
ラストマイル、とは流通の最後のステージ(段階)を指す。
配送のフローの最終拠点からエンドユーザー(客)への道のり。
そこにECの負担が集まっている。
- 宅配業者への配送料金が、見合っていない
- 年々増加し続ける宅配貨物の物量
- 再配達による業務効率の低迷
- 労働人口の減少や作業内容等の物流労働環境の問題により、物流の担い手が年々減っている
ラストワンマイル|用語集|物流事例・お役立ち情報|大和物流株式会社
今日は少し贅沢をする。
西宮北口から夙川まで山手幹線を自転車で移動。
蕎麦会席「馳走侘助(わびすけ)」
この店の土間のような席でひとり酒するのが密かな愉しみ。
眼鏡堂氏推薦の今村翔吾「海を破る者」をメルカリで買った。
届くのに一週間近くかかる。
急ぐ必要もない。
黒潮にのって届いたのだ。
本の題名に似つかわしい。
作者は西宮在住、舞台は六甲山、読まずにいられよか。
わずか160ページ足らずの中編。
最初はバリ島の登山かと思った。著者の松永氏は西宮在住。なんと六甲山の山岳小説?!うーぬ、山岳小説かと問われたら…ちょっと考えて山岳小説です と答える。バリ山行とは? バリとはバリエーションのこと。地図に載っている地図にのっている登山道とは違う独自のルートで登山することをバリエーションルートでの山行、「バリ山行」という。(初めて知った)近所のことなので面白く読んだ。でも、山のことより、おそらく著者が勤務しているであろう建設業界のことが面白かった。みなさん、それぞれの業界で大変なんだなあ、と他人事のように楽しんだ。他人事なのですが。