
先週、ヤマシャクヤクの大群落のある霊仙山へ行くチャンスを逃した。
時間はたっぷりあったのだが、いまだ腰痛が癒えず、月曜日に指をヤケドして、
なんだか “運気の流れ” が良くないぞと判断して取りやめた。
一週間経ち、花期も終わる。
どこか他にいいところはないか、と思っていたところでヒロが、金剛山のクリンソウはどうかな? と言う。
YAMAPで山行記録を探してみた。
クリンソウの写真はあるが、ちらほら咲いているだけのようだ。
そのかわり黄色い花の群落の写真が載っていた。
これは何という花?
キャプションにヤマブキソウとある。
地図を見るとこの花の群落が山頂からほど近いエリアにある。
金剛山へ行こう!
となった。
これまで金剛山は霧氷の冬がメイン。
春、4月末に一度、ニリンソウの群落目当てでカトラ谷を登った。
初夏は初めて、梅雨の時期、盛夏は登ろうとは思わない。
幸い、きょうはカラッとして涼しい。
昨日までの湿度はない。
阪神西宮を8時45分発、近鉄なんばから歩いて南海なんば駅、急行で河内長野駅。
急行が少し遅れて登山口行きのバスに飛び乗る。
30分ちょっとのバスは立ち乗り(笑)。
10時半前に登山口着。
11時前に千早本道を登り始める。
鬱蒼とした杉林の道を詰める。
そこら中からカエルの鳴き声が谷に響く。
入り口にシャガが咲いていた。
この時期、そこら中に何かが咲いている。
ヤマツツジ、シャガ、メキシコヒナギク、マルバウツギ、テンナンショウ、ヘビイチゴ…。
独身時代は花の名前なんてひとつも知らずに山に登っていた。
ほぼ全ての花は結婚してから、ヒロに教えてもらったものばかり。

金剛山の千早本道は完璧に整備された登山道でほぼ階段、なのでいっきに標高が稼げる。
五合目で小休止、ここから上は広葉樹が増えてくる。
新緑が目に眩しい。
先を歩くヒロが上を見上げている。
藤の花びらが落ちていたので花を探しているが見つからない、と言う。

見覚えのある人に抜かされた。
去年の1月、大阪マラソンで取材した前田さんではないか?
足もとを見たまま、ただ黙々と登っていく。
すれ違いざまに「こんちわ」と声をかけると「こんにちは」と返事をくれた。
声で前田さんだと分かった。
金剛山 鬼連チャン?! - ぷよねこ減量日記 since 2016
前田さん、元気に登り続けていたのだ!
85歳、毎朝仕事を終えてから、大阪市内から車かスクーターで登山口まで来る。
11時過ぎから登り始めて、頂上の登頂証明の判をもらって下山する。
登って下って3時間弱の毎日登山。
登り途中、リズムを崩すのは申し訳ない。
頂上で声をかけよう。

2時間弱で頂上に着く。
昼過ぎで国見城跡は混んでいたので、一段下の広場で昼食。

YAMAPの登山記録の情報を頼りに茶屋の横から登山道に入る。
…とここでiPhoneが謎のバッテリー切れ!
4月末に奥出雲の船通山と同じ現象。
残量70%あたりからいきなり死んだ。
もう買い換えようと思っていたが、以来まったくその事象は現れず忘れていた。
山歩きに原因があるのか?
GPSを使うから?
いや、バッテリーが減るのではない。
突然死、その理由がわからない。
仕方ない。
ヤマブキソウの群落はその道を入ったところにあることは分かっている。
大日岳や水越峠へ続く道だが、金剛山は至る所に分岐がある。
数十メートル進むと分岐、地図にもない分岐。
迷わないように慎重に確認しながら、当てずっぽうで進む。
ヤマツツジの美しい尾根道を行く。
ヤマブキソウの群落は谷の斜面に広がっているはず。
このまま行ってもずっと尾根だ。
その箇所の距離は頂上から近いはず、戻ろう。
戻る途中で男性の登山者に尋ねた。
「このあたりにヤマブキソウの群落があると聞いたのですが」
「戻って分岐を右に行くとあります。登山道が崩壊していると看板がありますが、
そこへまで行かなくてもいいです。ちょっと(ヤマブキソウ)遅いですけど、まだ咲いてます。」
礼を行って指示通りに戻る。
分岐を数十メートル歩くと、ヒロが「咲いてる!」と言う。
右側の谷、斜面に黄色い花が咲いていた。
新緑のブナやカツラの森の林床に、黄色い花畑が広がっている。

誰もいない金剛山の谷。
しばし森に迷い込んだ童話の登場人物みたいな気分にひたる。
ニリンソウの群落も、ここが大阪? と思ったが、さらに季節が進むとこんな場所があったのか。
金剛山、恐るべき。

ヤマブキソウも “春の妖精 スプリング・エフェメラル” なのだ。
咲き終えたら茎、根ごと地下に消えてしまう。
森に大群落を作る花々。
ニリンソウ、カタクリ、ユキワリソウ、キクザキイチゲ、セツブンソウ。
写真を撮りまくる。

六甲には、知らないだけかもしれないけど、こういう群落はない。
金剛山は登山道が山ふところにあって、街から遠いせいで山が深いのかな。
花の群落にある標高も1000m付近だから、六甲にはない高さだ。
季節をずらしてまた登ろう。

2時過ぎから下山。
いつもながらこの階段ばかりの下りは飽きる。
それでも途中に目の覚めるように鮮やかなヤマツツジがあったりして、楽しませてくれる。
1時間ちょっとで登山口に戻る。
15時50分の河内長野行きの南海バスに乗る。
先週予定していたヤマシャクヤク@霊仙山は叶わなかったが、ヤマブキソウの群落を初めて見た。
満足の山行でした。

以下は登山フォト日記です。
*キャプションは追記予定

































