
日曜日、そういえば…近畿地方がおととい梅雨入りしていたらしい。
皮膚科へ行った21日金曜日、その日は夏空が広がってたので気がつかなかった。
Netflix「生きとし生けるもの」を観た。
テレビ東京で放送したものらしい。
ハリウッド映画にもフランス映画にもある余命○年ものです。
佐倉陸(妻夫木聡)はたぐいまれなる才能を持った外科医だった。しかしあることがきっかけでメスを握れなくなる。精神的にも追い詰められた結果、外科を追われ内科医となった。入院患者と向き合う日々が続く中で、余命宣告されたがん患者である成瀬翔(渡辺謙)の担当医に。繰り返される手術と抗がん剤治療にうんざりした成瀬は陸に「殺してくれよ」と言った。陸はあっさりと「いいですよ」と。「でもその前に、やりたいことはありませんか」。そして2人は病院を抜け出し、バイクで旅に出た。キャンプをしたり、生まれた街へ行ったり、初恋の人・中野百合(原田知世)に会ったり。成瀬はたびたび体調を崩すが、主治医である陸がついているから安心だった。2人の失踪は上司の小宮滝人(田中哲司)や看護師・菅田陽子(大政絢)らの知る所に。しかも研修医・吉岡薫(杉野遥亮)は陸がある薬を薬品棚から持ち出すのを目撃していた…。人生最後の旅を通して「人は何のために生きるのか」を模索するロードムービー。

スノーピークのノクターンを久々に出してみた。
余命を知り旅に出る、というプロット。
気持ちはわかるが何度も擦られてきて、この映画が特別に心に残ったというわけではない。
キャストが豪華すぎるせいかも。
拾いものは主人公の思いを残す年下の女性役の原田知世だった。
若造りでも、過剰なアンチエイジングでもなく、ナチュラルに素敵だ。
内面の美しさで輝いてる。
思いを寄せて、互いに叶わなかった女性がいま原田知世みたいで、
一定の幸福な時間を過ごせたなら…死んでもいいと思うのかも。


ラストに近いシーン。
妻夫木演じる医者とホスピスで過ごす患者役のおばあさんとの会話がいい。
おばあさんが言う。
「何もいいことなかったし、これからももういいことないし…早く死にたいと思うの」
しばらく無言で医者が言う。
「しあわせってゴールみたいなものじゃなくて…
一瞬、頬をなでる気持ちいい風みたいなものなのかもしれないですね」
おばあさんはふと考える。
「そうね、こうして眠りにつく瞬間とか…」
成功としあわせは違う。
成功したか、成功出来なかったか、にこだわることはない。
一瞬の気持ちいい風なら、人生でいくらでも味わってきた。
それでいいんじゃないかな。
クレジットを見て驚いた。
そのおばあさんは丘みつこだった。
この女優のデビューの頃、よく週刊誌のグラビアで見た。
当時売れていた髙橋恵子によく似た女優さんだなと思った。
彼女は僕らと同世代ではなかったか。
歳をとって奇妙に感じるのは、自分が歳をとったということではない。
かつては少年であった自分が、いつの間にか老齢といわれる年代になってしまったことではない。
驚かされるのはむしろ、自分と同年代であった人々が、もうすっかり老人になってしまっている……
とりわけ、僕の周りにいた美しくて溌剌として女の子たちが、
今ではおそらく孫の二、三人もいるであろう年齢になっているという事実だ。
そう思って調べると丘さんは現在76歳、一回り上の世代だった。
病室に馴染んですっかりお婆さんだった。
村上春樹の短編「ウィズ・ザ・ビートルズ with the Beatles」の冒頭をまたしても思い出してしまう。

これは宮城の白石名物「温麺(うーめん)」です。
僕がリクエストするせいだけど。