大晦日。
「可燃物」というイヤな読後感のミステリーを読んだので、口直しに小野寺史宣「奇跡集」を一編だけ読む。
1話目は「龍を放つ」という短編で、電車の中で突然腹が痛くなり便意を催した大学生の話だった。
僕も思い出す。
若い頃は、突然 “龍の如く” 差し込み、トイレへ急行する事態になることが年に何度かあったことを。
トイレに駆け込みコトを済ませるのを「龍を放つ」とはうまく言ったものだ。
果たして慣用的にこんな表現があるのか、あるいは作者のアドリブか?
若い頃は頻繁に暴れた龍が、ボーマン痛に悩む初老期にはまったく出てこない。
暴飲暴食せず、自重してるせいなのか?
生体反応が鈍くなってるせいなのか?
歳を重ねると穏やかになるものですね。
な〜んて「奇跡集」を読んで思い出した。
午前中はおとといの日録を書き、昼食後にきのうの分を書く。
MIDORIの月間スケジュール帳(紙のノート)に12月の記録を記す。
iPadのGoodNoteで済ませてるので紙のノートは不要かと思ったが記録として残しておきたいのだ。
「ああ、あれはいつだったかな?」とネット検索したりするより、ノートをパラパラやる方が早いし。
14時過ぎから自分の部屋の大掃除。
…と言っても掃除機をかけてデスクを雑巾拭きするくらい。
17時前にユアサ酒店で正月用の日本酒を2本買う。
神池という小さな蔵の酒、かつて桶売りをしてた蔵だが一大決心して自前の銘柄で醸すことにしたという。
tanba.jp同じ市島町には有名な「小鼓」の西山酒造や、「奥丹波」の山名酒造があるが、比べものにならないほど小さな蔵だそう。
「神池」は四合瓶で300本から600本くらいしか出回らない。
おばちゃんにサービスでその「神池(みけ」の酒粕をもらう。
その後、ことし最後のジョギング。
寒くないので手袋もせずに走り始めて人工島の西宮浜に渡ったところで突然の雨と風。
いっきに身体を冷やす。
幸いすぐに止んだので助かるが…油断大敵。
シャワーを浴びて晦日の晩酌。
ことしの年越し酒は3種類、兵庫と秋田の産。
年越し蕎麦は去年同様、鶏卵あんかけ蕎麦。
2023年を振り返ってみようか、と去年と同じく10大ニュースを並べ始めて10個もないなあとやめた。
変わらない一年だった。
健やかな一年だった。
無事、サバイバルした。
それでいい、と思った。
2023年12月31日でした。
以下、フォト&キャプションで。