金曜日の朝、近所にできたばかりのスターバックスへ行く。
朝のスタバ、ぼんやりとだけど理想のイメージがあった。
自宅から歩いて行く。
Tシャツ、短パン、サンダル履き。
トートバッグには読書用のKindle Paperwhiteと仕事用のiPad Air
店内はまだ空いていて空気が澄んでて、僕が２番目か、３番目の客。
７時半、開店して30分後のスターバックス建石店。
ほぼ理想通りに先客は男性が一番奥にひとりだけ、テーブルにはMacBook。
「おはようございます！」
オープン４日目、スタッフも初々しい。
コールドブリューとウインナーロールを注文、スタバックスカードを出す。
2005年から使っているマリナーズの51番のカード。
気のきいた子だと「これ、かなりレアですね、うふ」くらいのリアクションはある。
残念ながら…カードがレジに反応しない…。
PayPayで払いましょうか、と言うとレジが受けつけた。
幸いにも残高は足りた。
スタッフ「ごゆっくり、お仕事ですか？」
「ええ、まあ」
何が「ええ、まあ」だよ。
そもそも何が「お仕事ですか？」だよ。
何が「ええ、まあ」だよ。
小っ恥ずかしい思いで窓際の席につく。
そうだった。
短パンにサンダル履きだけど、そもそもお仕事をしに来たのだ。
きょう午後から録るナレーション原稿の校正、iPad で赤ペンを入れる仕事。
窓際のソファで読書しながらソーセージロールを食べる。
食べ終わったらテーブルのある席に移動して校正作業。
半時間ほどで終わる。
エアコンが効いた空間で仕事もはかどる。
スターバックスでわざわざ高い珈琲を飲みに入ると、仕事の一つも済ませたいという貧乏根性がわき上がる。
でも、混んでて、スペースに余裕がなくて、おしゃべりなグループがいたりすると、仕事はしたくない。
それも時と場合によるなと思ったのは、10年近く前に渋谷のTSUTAYAビルにある超混み混みのスターバックスのテーブルで原稿書きをしたことがある。
わずか一席空いていたスツールにぐいぐいと座り、MacBookを置いて数時間。
人間、追いこまれたら周りは見えないくらい集中するものだと思った。
朝８時過ぎの近所の風景。
登校する小学生たち、スカートの裾をひるがえして颯爽と行く自転車の女子高生、
開店の準備をする向かいのスーパーマーケット…。
いつもは見ない時間帯の風景。
旅先の朝みたいな気分。
VOLVOのスターションワゴンをレンタルした。
よくもそんな車で旅が出来たものだと思う。
僕は50歳になる前で……若かったなあ。
スターバックスモーニング。
こういうのもいいね。
歩いて珈琲を飲みにいくというのがいいのかも。
晴れた朝のスターバックス。
週イチくらいで来ようかな。
歩いて帰宅。
ゴミ出しをして、プールへ行く。
久しぶりのロードバイク。
帰りに海辺を流す。
河口の岩山に真っ黒な鳥が群れていた。
カワウだろうか。
同じ方向を向いて留まっている。
海を見ている。
何かがやって来るのを待っているような。
何を待っているのか？
午後からナレーション収録。
７月に人事異動があって、なぜか収録にはギャラリーが多い。
来週は新部長に任せて、２週間分休ませてもらう。
夕食は自宅でスパゲッティ。
明日から天気が崩れるという。
来週は白山へ登りたいが…。
