楽しみにしていた京都での “ アルザス秋の陣 ” だ。
今年の “ 春の陣 ” もそうだったが、あすリートPlusの編集作業のタイミングだ。
春はポスプロとナレーション録りの中日だった。
夕方、帰宅ラッシュが始まった京阪特急で立ったまま京都へ向かったのだ。
今回は仮編集も済んでいるのでそれほど多忙というわけではない。
ランチや珈琲を京都で楽しもうと昼前からJR+阪急で向かう。
ただ終日雨なのは玉にキズ、雨の京都も風情があるし、涼しいだろう。
写真日記はここにアップした。
四条烏丸から前田珈琲の室町本店でランチ、小川珈琲でコーヒー。
前田では松本清張の「張込み」を読了し、小川では村上春樹の「ハンティングナイフ」を読了。
「張込み」は30ページ足らずの短編。
よくぞ長編映画にしたと思う。
読みながら野村芳太郎の傑作映画のモノクロの映像を思い浮かべていた。
小説では季節は秋だったが、映画は真夏だった。
長距離列車の車内の蒸し暑さが映像から伝わった。
村上春樹の「ハンティングナイフ」は読んだ思うがすっかり忘れていた。
かなり初期の短編集「回転木馬のデッドヒート」の巻末にある一編だ。
セルジオが日録に引用していたこの言葉に惹かれて読んでみようと思った。
「欠落はより高度な欠落に向い、過剰はより高度な過剰に向うというのが、そのシステムに対する僕のテーゼです。」このセリフは村上春樹の小説に登場したもので、今からおよそ40年前に書かれたものだったのではないか。ハンティング・ナイフというタイトルの短編で、ナイフで夜空を切り裂いていくような描写があった。もちろん想像の世界のことだ。 欠落と過剰 : 風屋敷日録
ハンティングナイフ?
物語の中でこのハンティングナイフという素材の使われ方はよく分からなかった。
何が言いたいのかは…よく分からない小説だった。
沖縄らしきビーチ、青い海と空が印象に残った。
恵文社書店で半時間ほど過ごす。
まだ時間があるので、陣の前の恒例にしているが、春の陣では入れなかった銭湯へ歩く。
叡山電鉄の線路沿いにある「大黒湯」
電車の音がなぜか懐かしく感じられる学生街の銭湯だ。
洗髪も髭剃りもしてさっぱりする。
風呂上がりで電話を一本済ませて、いざ “ アルザス秋の陣 ” 出陣!
フランス&伊勢帰りの眼鏡堂はすでに店入り。
店主の堂坂さんとフランス話で盛り上がっていた。
8月の西宮のスターバックス以来の生還にエチゴビール小瓶で乾杯!
店を出ると雨は上がっていた。
四条河原町までバスに乗る。
帰宅は23時過ぎ。
よく歩いた。
次は春の陣かな。
それまで生きて在ることを。