きのう一山を越えた。
大した山ではないけど老体にとっては一安心。
昨日ポスプロ編集したが、今日になって「あ、あの映像があった!」と思い出す。
他人の取材した素材で作ると、まま こういうこともある。
きょうも出社して準備しよう。
今日は終日の晴れ予報でスッキリ気持ちがいいし。
なかなか本が読めない。
トイレ本以外で手元にあるの本は…
・「真田太平記」の2巻と3巻の文庫本(図書館で借りている)
・「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」(購入済み)
通勤時にも編集やナレーションのことを考えていたから読書時間が減る。
夜に酒を飲むからすぐに眠くなる。
今日は飲まずにおく。
どこかの店で熱々の麵類を食べるつもりだった。
まだ、ふわふわ感があって、脳血管が詰まってしまう前にインディアンカレーに行こうと思った。
倒れて入院したらインディアンカレーが食べられないのではないか。
ことし5度目のインディアンスパです。
帰宅時、飲んでもないのに乗り過ごす。
気がつけば伊丹だった。
とって返して大阪行きに乗る。
女性車掌の車内アナウンスが流れる。
「本日4月25日は福知山線脱線事故から19年目となります。JR西日本では二度とこのような事故を起こさないため…」
列車は事故現場を通過する前だった。
そうだった。
まるで導かれるように乗り過ごして、現場を往復した。
19年前、当日の「ぷよねこ減量日記」を引く。
…なんて「半島を出よ」のことを書いていたらFMからニュースが飛び込んできた。
尼崎でJRが脱線事故、あわててテレビをつけると衝撃的な映像。
いつも乗っている電車がえらいことになっているではないか。
9時過ぎの発生と言うことは僕の知ってる人間も通勤客として乗っていたのではないか。
各局争うように生中継に切り替える。
どーでもいいけど、ヘリコプター何台飛んでるんだ?
あの騒音は救助活動の妨げになるだろう。ちっとは自粛しろよ…って言っても無駄か。
…優先順位が大事という話を書いた。
さて、今日4/25の優先順位をどうするか。
脱線事故は死者とけが人の数が増えるばかりだ。
どうやらカーブを減速し切れなくて脱線、踏切待ちの乗用車を巻き添えにして
マンションに激突したという事故のようだ。とすればかなり人為的なミスだ。
こういう現実に直面すると因果関係なくとも、やるべきことを怠ってしまう。
いわゆる心の動揺だ。こういうのはあまりいい結果にはならない。
やるべきことをやっていくべきだ。
…重大な事件や事故が起きるとフィクションが突然空しく感じる。
どんなエキサイティングな小説や映画を観ても入ってこない。
阪神淡路大震災のあとは半年ほど小説が読めなかった。9.11の時も同様だ。
現実に想像が勝てない、凌駕できないのだ。
…今日は阪神電車で大阪へ出た。臆病者め。
JRの神戸線は通常運行しているのでいつものようにJRでいけばいいのだが…。
阪神電車が普段よりさらに遅く、慎重に走っているように感じた。
大阪からYTVのある京橋までは脱線した列車と同じ「同志社前行」に乗る。
あのニュース映像で大破していた同型の列車がホームに入ってくる。
先頭車両を避けて乗る。意味無く緊張した。
2005年4月25日
僕はまだ40代だった。
忘却の彼方にあったこの日が乗り過ごして甦る。