ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年11月2日(木) 晩秋の因幡2泊3日 Day 3 [三徳山投入堂を詣でる]

三徳山三佛寺の国宝 投入堂 一般人はこのアングルからしか撮影出来ない。

 

3日目、朝はゆっくり。

朝湯、和朝食、荷物の整理、9時前にチェックアウト。

駅前のタイムズカーシェアで車に荷物を積む。

今日もSUZUKIの車でワンボックス型のソリオです。

 

一路、西へ。

山陰道の無料区間を通って内陸部へ分け入る。

そして、クネクネとヘアピンを山登り。

10時前に三徳山の駐車場に着く。

 

三徳山三佛寺の階段を上がる。

鳥取県観光協会のサイトにはこう紹介されている。

三徳山三佛寺は標高900メートルの三徳山に境内を持つ山岳寺院です。
その奥院である投入堂は垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されています。
屋根は軽快な反りを、堂を支える柱の構成などは建築美からも優れた建物です。
詳しい建造時期ははっきりとしていませんが、修験道の開祖、役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承が語り継がれています。

 

 

入山料を支払ってタスキのようなものを借りる。

「六根清浄」と記されている。

三徳山の登山は、幅の狭い道やクサリを辿る道など、すべりやすい場所などもあります。
登山の際は、動きやすく両手が自由に動かせる服装や持ち物をおすすめします。
必要に応じて、軍手やタオル、水分など準備しましょう。

…と紹介されている。

ほぼフィールドアスレチックのような登山道だった。

崖、木の根、鎖、馬の背や牛の背と名づけられたリッジを歩く。

 

 

舞台づくりのお堂が2つある。

「なんでまたこんな場所に…」というロケーション、足場に建っている。

お堂の周りの板廊下を一周する。

めちゃ怖い。

高度恐怖症の人には無理だろう。

廻縁(まわりえん)と言う。

城の天守や大寺院にあるが大抵は欄干がある。

ここには手すりも何もないのだ。

足を滑らせたりバランスを崩したりすれば命はない。

ただただ絶景!

 

 

1時間ほどかかり、国宝 投入堂 に到着する。

そのロケーションに圧倒される。

なんでユーは日本に? ではないが、なんでここに建てようと思ったの? 

平安期か、鎌倉期が定かではないが、どんな人がどんな方法でこれを建てたのか?

想像しながら、想像できないけど、じっと崖を見る。

投入堂には行けないらしい。

あんなところに立とうとは思わないけど。

 

 

下山もスリリングだった。

長い鎖場もあった。

その先の何でもない緩やかな下り坂でデジタルカメラを落としてしまう。

ポケットから出ていたストラップが小枝に引っかかって落ちたのだ。

幸い1.5メートルほど下に落ちているのが見えた。

ヒロを呼び、確保してもらい、木の幹を掴んで慎重に下りて確保した。

その枝ではヒロのカメラのストラップも引っかかったらしい。

こちらはストラップが切れた。

 

カメラを落とした現場、この幹につかまって下りた。

 

パトカーか救急車かのサイレンが止まない。

本堂まで下りるとオレンジの制服を着たレスキュー隊員が数名登っていくところだった。

聞けば女性が足を挫いて動けなくなったらしい。

そういえば…ひとり登山道に坐っていた中年女性がいた。

道路まで下りると仮設の指揮本部が出来ていた。

ことしは浅間山でも足を挫いた高齢女性がレスキューを呼んでいたのを目撃した。

 

早めに鳥取市内に戻る。

昼ごはんを食べるところが見つからず駅前をうろうろする。

すなば珈琲があった。

ヒロは薬膳カレー、僕はカツカレーを食べた。

出発時間になってバスセンターへ行くと鳥取城北高のマイクロバスが着いたところで、

高校生のグループがバスセンターへ入っていく。

三宮・なんば行きの15時40分はなんと満席!

僕らは予約していたので席は確保出来た。

一番前のシートだった。

18時半頃、三宮に到着。

 

いつ頃からか、山登りや長めの出張から帰ってくると

「サバイバル出来た、ふう〜!」と安堵する。

若い頃…といっても、少なくとも四十代まではそうは感じなかった。

山で遭難せず、ケガもせず、車の運転で事故を起こさずに無事に帰ること一大ミッション。

よくやった自分、と思う。

6月の浅間山も登山とドライブ、7月の白山も同じ、今月の白馬方面もそうだった。

今回もいろいろとプチトラブルはあったが無事サバイバルした。

よくやった、と思う。

 

以下、3日目のフォト日記です。

 

 

朝風呂上がりで正しい和風旅館の朝食。

駐車場から400mほど歩きます。

投入堂までは長い道のり

まずは光さす急な石段を上る。

本堂で安全を祈願して、裏手にある登山口へ。

登山料ひとり800円、足もとをチェックされます。

これを何と呼ぶのだろう。襷ですが…。

杉の巨樹が登山道入口です。

木の根を這い上がり…

鎖場をよじ登り…

文殊堂の廻縁(まわりえん)と呼ばれる廊下。めちゃ怖い!

もう一つ地蔵堂、これも国の重要文化財です。

さらに怖い!

観音堂、裏側を回る。「胎内くぐり」という。

国宝 投入堂が眼前に!

玄武岩だろうか柱状節理が見える。

冥土の土産にひとりずつ写真を撮った。

ギリシャのメテオラの寺院を思い起こす。

下りは長めの鎖場がある。

なんだか面白くなってきた(笑)。

弘子64歳、下降します!

レスキュー隊員が救助に向かう。

現場指揮所も出来ていた。

警察のヘリか?報道のヘリか?

久々に食べたカツカレー@「すなばコーヒー」