ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年7月23日(日) 10年ぶりの白山行 Day 1(福井〜市ノ瀬〜別当出合〜南竜山荘)

午後4時半過ぎ、南竜山荘に到着した。

 

5時半起床、4時過ぎあたりにトイレで起きてソファに移動した。

ぼんやりと目覚ましが鳴る前に起き出す。

5時間眠れたかどうか?

しゃあない。

行くか!

 

白山トレッキング一泊二日、本日の行程をざっと記す。

day 1 は北陸線特急サンダーバードで福井、福井でレンタカーで市ノ瀬ビジターセンターへ、車を留め置き、シャトルバスで登山口の別当出合へ昼までにたどり着く。

昼前にスタート、コースタイム3時間半くらいだが、休憩こみで4時間半で南竜山荘に到着予定。

夕食時間に間に合えばいいだろう。

天気予報は良好。

「てんくとくらす」というサイトの登山指数は今日、明日はA判定。

てんくらAというらしい。

 

何度目の白山か…。

ざっと数えて、

・1993年7月 36歳  🗻御前峰(2702m) 室堂泊

・1994年9月 37歳  ( 🗻御前峰 ) 南竜避難小屋泊

・1999年8月 42歳    🗻御前峰(2702m) テント泊

・2001年8月 44歳  雨で敗退 南竜山荘泊

・2002年7月-8月 45歳 🗻御前峰(2702m) 大白川キャンプ場2泊&南竜山荘泊

━━━━━━━━━━━━ 11年のブランク ━━━━━━━━━━━━━

・2013年8月 56歳 南竜山荘2連泊

・2015年9月 58歳 南竜山荘泊

30年で7回登って、今回で8年ぶり8回目ということになる。

ちょっとしたホームマウンテンかな?

つまり白山登山のコース、特に登りの砂防新道は自分の体力を知る基準になる。

30代、40代、50代とそれなりにキツい登りだったが、はたして66歳のいまは?

 

福井駅前のタイムズレンタカーは日産ノートのハイブリッド。

ノートは何度も乗っているけど、操作パネルがいつもと勝手が違い、出発に手間取る。

サイドブレーキはどこ?

この車とは相性が合わない。

福井から白山への勝山経由のこの道は2016年以来か…7年ぶり。

(2015年には実に4往復もしている!)

1時間半ほどのドライブで市ノ瀬ビジターセンターに到着。

かつては登山口の別当出合まで車で入れたが、今年から登山期間中はマイカー規制で、シャトルバス運行になった。

市ノ瀬別当出合は一車線の細い道ですれ違いが怖かったのでありがたい。

20分間隔での運行、11時20分の便に乗る。

途中、救急車とすれ違う、何か事故か遭難があったのだろう。

 

市ノ瀬ビジターセンターからシャトルバスに乗る。往復1600円也。

 

【行動ログ】

JR西ノ宮 〜[🚋サンダーバード]〜JR福井 〜 [🚕レンタカー] 〜市ノ瀬ビジターセンター 〜 [🚌 シャトルバス]〜 別当出合登山口  🚶 登山スタート (砂防新道)〜  中飯場 〜 甚ノ助避難小屋 〜 水平道分岐 〜 南竜が馬場   ⛺️ 南竜山荘泊

 

11:51 登山スタート 〜 16:28 南竜山荘 4時間56分 休憩57分 

距離4.6㎞ 標高差 899/77m

 

ウエア:ユニクロドライEXTシャツ(ネイビー)、ユニクロナイロンショーツ

    LLビーン トレッキングシューズ 

装備: オスプレイ ストラトス24、パーゴワークス スナップ

 

白山への導入はいつもこの吊り橋から。

 

砂防新道のエントランスの吊り橋を渡る。

登りにとりつく。

白山の登山道は懐かしい。

六甲を除けばもっとも回数の多いルート。

ウバユリが咲いていた。

季節を一週間変えるだけで咲いている花が違う。

最初に登った三十代の頃は花のことを何も覚えていない。

山に咲く花の名前を覚えたのはヒロと結婚してからだ。

登山者でも老若男女問わず、花に興味がある人とない人が二分される。

花を単なる景色としてだけ見るのはもったいないなと思う。

飯場を過ぎると白山でしか見たことのない花 センジュガンピが咲いていた。

いつもは数輪しか見ないこの花も、今の季節は登山道に延々と咲いていた。

 

ウバユリ いかにも盛夏の花

きょうは日曜日、下山する人々で賑わう中飯場

不動滝 白山は崩れゆく山だ。

センジュガンピが登山道を彩る

 

正直、久々の夏山、中飯場からの登りはキツかった。

甚ノ助避難小屋までコースタイム1時間40分を2時間以上かかった。

避難小屋前のベンチで20分ほど休憩。

ここから水平道への登りでもほとほと音を上げた。

長い登りに珍しく腰(右うしろ)が痛む。

 

水平道までの辛い登り、こ、腰が痛い!

カラマツソウか、モミジカラマツか。

 

南竜山荘への水平道まで登ってホっとする。

暑さは思ったほどではない。

汗びっしょりになったかつての夏山歩きとはちょっと疲れ様が違う。

あの頃は息切らして汗流して苦しんで歩く感覚だったが、今はその出力がない。

頑張れない身体になってしまった。

ここからはのんびり歩くのだ。

そう自分に言い聞かせる。

ゆっくり、のんびり、写真を撮ったり、立ち止まって風を浴びたり。

ビスターリ と口に出して言ってみる。

ビスターリ、ビスターリ、これからはビスターリ、と。

kakutama.com

お花畑あたりでは涼風が気持ちいい。

ビスターリ…。

 

ここまで登ると風が気持ちいい。

イブキトラノオシモツケソウ、ニッコウキスゲクガイソウ

 

ニッコウキスゲが咲くエコーライン分岐あたりで先を歩くヒロの前に小動物が飛び出す。

鳥?

いや、オコジョだ!

こっちを見て驚いて逃げていく。

 

オコジョ! 夕方になるとしばしば出てくるという。

南竜山荘は近いぞ。

 

南竜山荘まであと200mくらいのところで左太もも内転筋が攣る。

いつもは一日歩いて終盤に攣ることが多いのだが、登りが堪えたのだろうか。

 

南竜山荘、この少し前に太もも内転筋が攣る。

 

4時半過ぎ、南竜山荘に到着。

コロナ禍以降は詰め込みはなくなったのだろう、夫婦でも向かい合わせ別々のベッドを割り当ててくれた。

ホテルでいえばツインのシングルユースみたいな感じ。

荷物が広げられるのが嬉しい。

今回は二食付き。

あしたの昼の弁当はおにぎり弁当ではなく、塩むすびだけにして欲しいと伝える。

白飯だけでもいい、というリクエストなのに要領を得ない。

この小屋は白山市が管理してるのか役人的な対応なのだ。

感じ悪くはないが融通が利かない。

 

これまで自炊してたけど…荷物と手間を減らすために二食付きで。

缶ビールを飲む。

疲れているのか以前ほど飲めない。

缶ビール一本で十分。

食後、自然観察員のレクチャーを聴く。

話し下手なのか、疲労なのか眠くなる。

観察員によるとトンビ岩コースにも花が多いらしい。

スライドショーでコバイケイソウの大群落の写真が出た。

2013年撮影とある。

10年前に僕らが見た大群落だ。

コバイケイソウには表年と裏年があって、群落を作るのは3年に一度、5年に一度らしい。

8時半頃に就寝。

ビスターリ、ビスターリ、これからはビスターリ…。