ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年4月27日(土) 枯れて行く途上の “ 鬱 ” なのかな?

 


朝から出動。

陸上の中長距離記録会のライブ配信の仕事で滋賀の立命館大学へ行く。

JRの快速で南草津駅へ、勝手な思いこみで予定より1時間早い快速に乗る。

思えば、この手の思いこみがミスにつながる伏線だったのかも。

駅から近江鉄道バスで10分ほどで大学に到着。

まだお昼前、中継は15時以降。

立命館大草津キャンパスを一人ぶらつく。

前にここに来たのはいつだったか。

記憶にあるのは、当時開催されていたびわ湖大学駅伝の取材に来た2010年くらいまでか。

軽く10年以上は経っている。

 

立命館大学のクインス スタジアム、クインス=木瓜(ぼけ)だそうです。

 

記録会のライブ中継が始まる。

役目は表彰式の進行とインタビュアー。

ひとつ大きなミスをする。

選手の名前を間違えてしまう。

これも思いこみ。

下手に情報を知ってたゆえのミスでした。

以後、インタビューの中身はスムースに口に出たのだが…ラストで前を言って〆るところで絶句。

名前言わずに〆ればよかったのに…。

やれやれ。

 

すでに MCIだろうか?
*MCI(Mild Cognitive Impairment)=軽度認知障害 認知症の予備軍

それともプチ脳こうそくだろうか?

失語症でもないが、ときどき次の質問をど忘れすることがある。

メモで何とかしのげるのだが…。

自己判断で勝手にイメージするのはこれだ。

脳血管の中に海底に降る塵のようにプラークが緩やかな速度で積もっている。

じわじわと動脈血管を狭めていき、やがて詰まる。

アテローム血栓性脳梗塞 というらしい。

いつか詰まって、気を失ってそのまま死ぬ のなら仕方ないけど。

 

ラストに5月の関西インカレの中継告知に使うインタビューを撮る。

女子長距離や女子ハードルの日本代表の選手らに聞く。

キラキラと輝く眼が僕を見ながら話す。

生命力、美しく匂える健康…。

 

真ん中の陸上部の女性選手にインタビューした。

 

ビビって…てなことを書いたけど現実は 老い が確実に進行している、ということかもしれない。

朝日新聞デジタル谷川俊太郎さんのエッセイ「未来を生きる人たちへ」が公開されている。

www.asahi.com

この中の「いきる」という章にこんな詩編がある。

 

 

ある年齢を過ぎると


どこも痛くなくても


体がぎごちない


けつまずいて転んでから


それが分かり


体は自分が草木と


同じく枯れてゆくと知る

 

朝日新聞の連載「どこからか言葉が」2023年5月21日掲載の「いのち」から抜粋

 

この詩がいまの年齢になって、ストンと腑に落ちる。

動けなくなる予兆を身体や脳が発信している。

老人化、僕も見たことのある老人への途上にある。

ある日突然に老人になるのではない。

僕がいま体感してるように、谷川俊太郎が、どこも痛くなくても、体がぎこちない、と表現したように。

枯れてゆくのだ。

発展途上ではなく衰退途上?

ゆえに、だからこそプレイングタイムを充実させたい。

 

薄闇になったころ帰路につく。

ライブ中継の立ち合いで来たT局長と新快速で帰る。

尼崎で途中下車して「大黒」で小一時間吞む。

話題は…人事異動情報や番組の展望やよかったテレビ番組などなど。

ビールを分け、日本酒を2杯で切り上げる。