ナレーション録りのない金曜日。
午後より出勤してYou-Tube動画用のナレーションオンリーの音声データをピックアップする。
それにしても…かつては地上波だけだった時代を経てインターネット配信だとか、You-Tube動画だとか、SNSだとか、明らかに単純に、仕事量は増えて、明らかにクオリティは落ちてる。
その分、テクノロジーで見た目のカバーをしてもらってるのが僕の現状分析。
聞き逃し配信のNHK「らじるらじる」で六角精二の名曲遺産を聴く。
珍しく洋楽、A.O.R.特集だった。
アダルト・オリエンテッド・ロック。
明らかに和製英語。耳障りのいい角のとれた音楽をそう呼んで売り出した。
僕の世代にとって大学を卒業して二十代半ばあたりに聴いた音楽で、恥ずかしながら青春のBGMでもある。
語り始めると思い出話ばかりになって長くなるので省略。
ただランディ・ヴァン・ウォーマーの「アメリカン・モーニング」と、邦楽の岸田敏史の「君の朝」と並んで、
朝刊配達を終えて、下宿でコーヒーを淹れる大学生の僕の朝のBGMだった。
今日も衝動的に 見たい! と思った映画を観た。
なんでこの映画を知り、なんで予告動画を観たのかは昨日か一昨日のことなのに忘れてしまった。
ノルウェイにはこの歳になってもなお 行ってみたい と思わせる自然の地形や風景があり、
その映像を大きなスクリーンで観て浸りたいと思った次第。
ノルウェイ北部ロフォーテン諸島とはこんなところ。
Traveller in Lofoten karrimor 2019aw | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site
ところがなかなか大スクリーンでは上映されていない。
県内でかかっているのは宝塚のミニシアター「シネピピア2」のみ。
シネピピアには行ったことがない。
これも何かの導き、縁だと午後から行ってみることにした。
余裕を持って会社を出た。
余裕があるので阪急宝塚線の普通に乗った。
これが思ったより時間がかかる。
急いで駅ナカの映画館へ行くと上映を3分過ぎていた。
『ソング・オブ・アース』@シネピピア2
ノルウェーの山岳地帯で大自然の中に生きる老夫婦の姿を、その娘であるドキュメンタリー作家マルグレート・オリンがとらえたドキュメンタリー。
美しい大自然に囲まれたノルウェー西部の山岳地帯 オルデダーレン に暮らす、84歳のヨルゲン・ミクローエンと妻マグンヒルド。彼らの娘で「もしも建物が話せたら」などのドキュメンタリー作品で知られるマルグレート・オリン監督は、両親の姿をカメラに収めるべく帰郷する。ヨルゲンはこの国で最も美しい渓谷と呼ばれる場所に娘を案内しながら、自身の生い立ちや最愛の妻への思い、そしてこの土地で自然とともに生きてきた何世代にもわたる人々の人生について静かに語る。
季節ごとに異なる表情を見せる自然の風景をドローンや最新の撮影機材を駆使しながら圧倒的な映像美で映し出し、シンプルで豊かに生きる両親の姿を通して、人生の意味や生と死について探究していく。「ベルリン・天使の詩」などの巨匠ヴィム・ヴェンダースとノルウェーを代表する名優リブ・ウルマンが製作総指揮に名を連ねる。
実は…少し寝落ちしてしまった。
予想通り画面はそれほど大きくなかった。
それでもノルウェイのオルデダーレンの風景には魅了された。
自然の音も迫力があった。
美しい自然、パノラミックなフィヨルドの地形はときに人間に牙を剝く。
山体崩壊、地すべり、村の消滅、雪崩れ…そして津波。
自然美は自然災害と切り離すことが出来ない。
そういえば数年前にノルウェイの映画で「THE WAVE ザ・ウエーブ」を観た。
2022/08/09 (火) オーストラリアとノルウェー - ぷよねこ減量日記 since 2016
フィヨルドの美しい村が大津波に巻きこまれる恐ろしいパニック映画だった。
シネピピアがあるのは阪急宝塚線の売布神社(めふじんじゃ)という駅。
梅田から急行で30分(普通だと40分以上かかる)、西宮北口からは乗り換えありで25分。
同じ県内、同じ阪神間でありながら、たまたま縁遠いエリアだ。
一度、中山連山を歩いた時に隣の中山観音駅と山本駅を乗降したくらいか。
帰宅後、きのう冬の温泉行として話に出た下北半島の温泉を調べる。
なかなか面白そうだ。
たまたま椎名誠の「続 失踪願望」を読んでいて、失踪するなら下北半島もいいなと夢想する。
偽名は何にしようとか、住み込みの仕事はあるだろうか、とか。
そんな自然の厳しいところでは耐えられない。
失踪するならホームレスになっても生きて行けそうな温暖な地しかないな…とか。(笑)
そういえば…ドキュメント72時間に下北半島のむつ市にある飲み屋街の回があったことを思い出す。
「青森・下北半島 “ワケあり”横丁」だ。
続けて奄美大島の回を観た。
カケロマへ行ったのは2005年3月だった。
珍しく奄美に霙(みぞれ)が降った寒い春だった。
青森と奄美、下北半島と古仁屋、北と南の空気に触れて、あれこれ思いだし、あれこれ思いつく。
ドキュメント72時間に登場する人たちの出番は一人2分程度だが、それだけでその人の日常、
その人が生きてきた数十年の人生が想像できる。
ヘタな映画よりもリアルに胸に迫る。
オンデマンドにアップされてるものは興味のあるものもないものも全部見ようと思う。