ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年3月6日(水) 瀬戸内一泊二日 Day 2 川瀬巴水と旅をする。

 

瀬戸内の旅2日目、日射しはないが雨は上がる。

きょうは旅3題、さくっと綴ります。

・小豆島の朝

・美術展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」@高松市美術館

・セルフうどんと地上29階

です。

 

7時起床、4時過ぎにトイレに起きたが、しっかり眠れた。

12階の温泉大浴場で40分ほど、洗髪、髭剃り、露天で身体をあっためる。

8時前に朝食バイキング会場へ。

鍋に出来たての豆腐と焼きたての卵焼きがヒットでした。

 

 

 

地上8階のベイビュー、入り江なのでオーシャンビューとは言えないかな。

瀬戸内の島らしい静かな風景、曇り空もかえって落ち着くなあ。

 

朝、部屋からの景色です。

マルキン醤油の工場、煙突からの煙…風はなし。

てんが指さすのは小豆島の山です。最高峰は星ガ城山816mです。

寒霞渓のロープウエイ乗り場が見える。

ロープウエイの終点、寒霞渓の展望台からホテル方面を見ると…

また来るならば…新緑か紅葉の季節ですね。

 

9時前にチェックアウト。

【貸切露天風呂無料!】カップル人気No.1プラン◆飲み放題付きオリーブバイキング

というプランを宿に直で予約した。

31100円が高いか安いか。

外国人旅行者にとっては激安なのかも?

 

坂手港まで送ってもらったのは僕ら夫婦だけだった。

高松行きフェリーは10分ほど遅れていた。

島の素朴な待合所でしばし待つ。

やがてジャンボフェリーの新船「あおい」がやってきた。

自由席に乗りこむ。

坂手港と高松、運賃は一人700円(ネット割)です。

 

僕らを迎えに来た!新船「あおい」入港。

昨日、やり直しをした接岸もうまく行きました。

アオサギが巨大フェリーの接近に微動だにせず。

1時間半ほどで高松東港に着岸、無料送迎バスで高松駅へ。

 

今回、この瀬戸内一泊二日の目的は高松で開催されている美術展だった。

『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』 @高松市美術館

ヒロがNHKの「日曜美術館」で観て、行きたい!となった。

ならば船旅で、一泊は小豆島に泊まり、高松でセルフうどんを食べようとなる。

30歳の頃、高松に瀬戸内海放送の仕事で半年住んでいた。

そのとき美術館の存在は知っていたかもしれないが、行くことはなかった。

もしかして取材で来たことがあったかもしれないが記憶にない。

実質、初めての高松市美術館でした。

 

1988年オープン! え? 僕が高松に滞在してた頃にはまだなかったのか…。

 

実は…この特別展は今日が最終日。

ギリギリ間に合わせたのだ。

川瀬巴水(かわせはすい)は明治生まれの版画家。

新版画と呼ばれる技法で風景を描いた。

東京新橋に生まれ、日本中を旅してスケッチし、それを美しい版画にした。

数多くの画を観ながら、僕らも日本中を旅している気分になって何かお得感あり。

巴水さんの画には快晴は少ない。

雨や雪の風景を描く。

とりわけ雪景色が素晴らしい。

 

川瀬巴水 旅と郷愁の風景 | 高松市美術館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ

気に入った2枚、法師温泉と愛知県半田の雪景色。
どちらも行ったことのある処です。

 

展覧会は2つの会場に分かれ、画の量が多く、ぐったり疲れた。

昼はセルフうどんに決めていた。

県庁近くの「さか枝うどん」まで歩く。

店に入って、うどん小を注文すると、二つで540円です、にヒロが「安1」と声に出す。

丼に入ったうどん玉小(小で十分の量)をざるに入れて湯煎する。

湯切りをして、薬味を入れて、タンクの出汁を蛇口から注ぐ。

出汁の出が悪い。

もう残り少ないのだ。

僕らが入れ終わると店の暖簾が仕舞われた。

最後の客だったのか。

ギリギリだった。

 

昼はセルフうどんに決めていた。

うどん小280円、感動ものの旨さ。

 

あったかいうどんを食べ、丹下健三設計の県庁東館を見て、駅へ。

駅の立ち食い寿司「七幸」でヒロの好きな穴子を食べようと行くが…なんと穴子はなかった!

「鰻ならいいのがあるよ」と言われたが、ヒロは鰻が苦手なのだ。

美味しい鰻のにぎりは僕がもらう。

ヒロは生海老を注文した。

僕が熱燗を飲みたかっただけなのでした。

 

まだバスまで少し時間がある。

去年の暮れにも登った地上29階の展望所へ行く。

ちなみに無料です。

高松港が眼下にある。

小豆島から入港するフェリーと、小豆島へ出港するフェリーが見えた。

昨日、坂手港に着岸するのに強風で一度沖に出直して苦労していた。

なかなか難しそうだ、と車の車庫入れが苦手な僕は思う。

 

左のフェリーは入港、右のフェリーは出港。

ほぼ車庫入れですね。

 

なんだかんだで神戸行きの高速バス(JRと神姫バス共同運行)にはギリギリになる。

ヒロが「 今回はギリギリの旅だね 」という。

美術展が最終日でギリギリ、風雨で小豆島の着岸が難しくてギリギリ、セルフうどんも閉店時間にギリギリ。(笑)

確かにギリギリづくしの旅でした。

でも、概ね満足でした。