ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年9月18日(月) オ フ ラ イ ン 編 集

いただきもののワンカップ「アルプス正宗」、数日前に飲んでしまった。

 

今日は編集。

いわゆるオフライン編集や仮編集と呼ばれる作業。

なにをもってオフラインなのかは不明だったが、元の素材をコピーしたワークテープで編集するので、そう呼ばれるらしいことを知る。

撮影した素材(ラッシュ)からワンカットずつ繋いでいく番組作りでは仕事量(熱量)は多い作業だ。

全体を通して見る構成力とちょっとした根気も必要だ。

なんてことをもう40年近くやっていて、あまり成長は見られないのだが…。

とにかく66歳の今日もその作業で一日が終わる。

そうか…今日は敬老の日だったか。

自分が敬われる対象だという自覚はないけど、事実は…そうなのだ。

 

どうせ集中力は3時間くらいしかもたない。

編集マンに昨日ラフ構成を送っておいたので午後イチから合流し編集を始める。

ワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソンで優勝した女子長距離ランナーの3分番組。

当初考えていた構成で編集を済ませたが、ちょっと考え直す。

ちょっとネガティブ要素が多くないかな?

で、構成を立て直して繋ぎ直す。

 

まだまだ残暑の日々は続くのだ。

 

9月はこの後もそこそこ忙しない。

でも、作業強度で言えば今日が★3つくらいで最大かなと思えばその先は知れてる。

今週は今日と23(土)が★3つ、あとは明日(火)がテロップ原稿作成などで★2つ、あとは★ひとつだ。

 

作業を終えてサイゼリヤで独酌。

南木佳士ダイヤモンドダスト」をワインを飲みながら読みたかった。

1988年(平成元年)の芥川賞受賞作。

芥川賞受賞作にしては例外なほど面白かった。

信州の佐久平の病院、浅間山八ヶ岳千曲川、ファントム戦闘機、水車…。

映画化は実現されなかったが、見たいなと思った。

火の山を望む高原の病院。そこで看護士の和夫は、様々な過去を背負う人々の死に立ち会ってゆく。病癒えず逝く者と見送る者、双方がほほえみの陰に最期の思いの丈を交わすとき、時間は結晶し、キラキラと輝き出す…。絶賛された芥川賞受賞作「ダイヤモンドダスト」の他、短篇三本、また巻末に加賀乙彦氏との対談を収録。
南木氏はこれまで、医師の立場から死んでゆく末期癌の患者の日常を緻密に描くことで人間の生と死の意味を問いつづけてきたが、今回の「ダイヤモンドダスト」では、医師をベテラン看護士に変えて視野をひろげ、変貌する別荘地の病院を中心にそこの自然と住人たちの生活を、リズミカルでしっとりと落ち着いた文章で厚み豊かに描き出すことに成功している。登場人物のうちでも、以前は火山の裾をめぐる軽便鉄道の運転手だった主人公の父親と、かつてはベトナムでファントム戦闘機に乗っていたが今は重い肺癌で入院している四十五歳の米人宣教師が、とりわけよく描けていた。百回記念の芥川賞にふさわしい出色の作品だと思う。(三浦哲郎芥川賞選評」より)