猛暑が続く。
日曜日なのでどこへも出かけず自堕落を決めこむ。
朝、アイス珈琲を淹れて、配信で映画を観て、昼ごはんを食べて、世界陸上を観て、少し昼寝をして、夕方にプールへ行って、ラジオ体操とスクワットをして、帰宅して夕ごはんを食べて、また世界陸上を観た。
こんな自堕落も未来から来た僕が見たらめちゃ幸せなのかもね。
仕事らしいことは何もせず、外出は距離500m、自転車で5分のグンゼスポーツのみ。
外出時に限って雷雨につかまりそうになる。
ゲリラ豪雨というのか、線状降水帯というのか、古風に言えば 夕立 に遭う。
いまの驟雨(にわか雨)は以前のようにある種の牧歌性はなく、終末感さえ漂う。
セカイノオワリ。
これは世界情勢のせいだらうか? 自分の年齢のせいだらうか?
そういえば甲子園に高校球児の常宿で「夕立荘」というのがあった。
どこだったか泊まっている高校を取材したことがあったが忘れてしまった。
どこかの都道府県の御用達になってた。
夕立荘……いまでもあるのかな?
「もうアウェーで仕事をするほどパワーはない」
突然、夕立とは関係なく思う。
最後にアウェーで仕事をしたのはいつだろう?
アウェーとは他の局、他の番組、部署でとか、複数の会社の合同チームでとか、あるいは全く別の職種、警備員や軽作業などのアルバイトであるとか。
58歳の東京の仕事(長期出張)で心を病みかけてて、救ってもらったのは眼鏡堂氏の一言だった。
「やめたら?」
そのあとテレビドラマで「逃げ恥」を見て、人生の選択で逃げるのもありだと知った。
午前中に観た映画はパク・チャヌク監督の「お嬢さん」。
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。秀子役を「泣く男」のキム・ミニが務め、スッキ役は無名の新人女優キム・テリをオーディションで抜擢。伯爵役は「チェイサー」のハ・ジョンウ、秀子の叔父・上月役は「最後まで行く」のチョ・ジヌンがそれぞれ演じた。 2016年製作/145分/R18+/韓国
耽美的というんですか、デカダンの美というんでしょうか、危うい時代の怪しい性というんでしょうか。
不道徳で胸騒ぎのする雰囲気が画面から漂う。
…てなことは関係なく、ひたすら主演のキム・テリを見ていた。
英語のタイトルはHANDMAIDEN 侍女とか召使いとかいう意味。
邦題とは真逆であるということの意味を考える。
キム・テリは昨日見始めたDisney+のホラーシリーズ「悪鬼」で知った。
このシリーズは7話ほど残っている。
しばらく怖くてカワイイ彼女とつきあえる。
この夏の終わりの楽しみ。