ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年8月14日(月) 颱 風 前 日

台風7号襲来!御前浜への道も高潮対策で閉鎖されていた。

 

朝型願望がある。

朝5時起きで仕事を済ませて、走って、午後からは好きなことをして過ごす。

いまそれが簡単にはできない。

起きることは出来る……が、エンジンのかかりが遅い。

しばらく何もする気が起きない。

もうダメだな、と思う。

ところが、ダラダラと過ごして、夕方くらいになると調子が良くなることがある。

あれ?

あの朝のダルさはどこへ消えちゃったんだろう。

エンジンの回転数が上がってる感覚。

昼寝をしたりすると時に深夜にピークがくることも。

 

若い頃は朝型だった。

起きてしまえば、数秒でスイッチが入った。

高校時代から大学生まで新聞少年だったせいもあって強制的に朝型になった。

スポーツニュースのディレクターやデスク勤務につくようになり、いつのまにか夜型になった。

その生活サイクル、加えて加齢の経年疲労で、朝が苦手になった。

六十過ぎて深夜勤務はなくなってからも戻らなかった。

 

台風7号はあす近畿を直撃する模様。

御前浜への道は高潮対策で閉鎖されていた。

高校野球は3試合を大急ぎで消化する。

午後から和室で横になって3時間近く眠ってしまった。

まだいくらでも寝られるが身体に悪いよね。(笑)

お盆の期間、グンゼスポーツはプールはタイル工事で使えないが風呂には入れる。

夕方、風呂へ行き、髭を剃る。

帰りにスターバックス(タテイシ)でチャイラテを飲みながら本を読む。

吉村昭の「陸奥爆沈」を読了した。

 

 

吉村昭の実録小説を読むのはいつ以来だろう?

以前から書店でこの文庫の裏表紙にある内容紹介を読んで興味を惹かれていた。

「高熱隧道」や「熊嵐」と「三陸津波」と同種の恐怖を覚えた。

火薬庫爆発! 1121名の死者を出した大惨事  そこに隠された驚愕の事実。

連合軍の反攻つのる昭和18年6月、戦艦「陸奥」は突然の大音響と共に瀬戸内海の海底に沈んだ。死者1121名という大惨事であった。謀略説、自然発火説等が入り乱れる爆沈の謎を探るうち、著者の前には、帝国海軍の栄光のかげにくろぐろと横たわる軍艦事故の系譜が浮びあがった。堅牢な軍艦の内部にうごめく人間たちのドラマを掘り起す、衝撃の書下ろし長編ドキュメンタリイ小説。

これ知ってましたか?

太平洋戦争真っ直中に、日本海軍の巨大戦艦が、瀬戸内海に停泊中に、大爆発を起こした。

乗組員の死者は1100人超、爆発の原因は不明、敵国の謀略説、自然発火説、そして一人の乗組員Qの放火説…虚実入り乱れる。

ときは昭和18年日本海軍は遺族にも事実を知らせず訓練中の行方不明とし、国民の目から徹底的に隠ぺいする。

生き残った乗組員300数名は世間から隔離され、あげく最前線に送るという無慈悲。

吉村昭は戦後20数年経った時点で取材を始める。

軍艦という鋼鉄によって組み立てられた構築物。それが海上を疾走し、砲火を吐く時、そこには兵器である軍艦というたけだけしい物体が感じられるが、内部には巣の中の蟻のように多くの人間が犇めき合いながら詰めこまれている。

蟻には農家の三男や、八百屋の跡取り息子や、広島の名家出身の海軍学校の主席卒業生らがいた。

故郷の町を白い襷をかけ行進し、町民総出で送り出された蟻たち。

火薬庫災害事故をしらべているうちに、軍艦の中に人間がそれぞれの艦上をいだきながら生きていたことを強く感じとった。

その取材、綿密、正確、諦めない粘りが凄い。

堪能しました。

読了した勢いでNHKオンデマンドにあった1970年のドキュメンタリー「戦艦陸奥」を観た。

山田風太郎の短編「戦艦陸奥」を読んだ。

青春18きっぷで舞台となった瀬戸内海、周防大島、柱島、呉へ行ってみようか…。

 

 

夕餉は玄米から炊いたチキンビリアニが美味しかった。

美味しいと感じられることは幸福度としてはかなり上位であると思う。

さまざまな複数の条件を満たさないと、美味しい という感覚は得られない。

夜、本を読みながらこのビリアニの残りをつまみにハイボールを飲んだ。

台風はまだか…。