雨の一日。
午前中に淡路島から食料品が届く。
誰か知り合いが送ってくれたのではなく、ネット注文した商品だ。
たまねぎせんべい2袋、大江海苔3パック、淡路のふしそうめん2袋。
ヒロとたまねぎ煎餅を食べてみた。
ん?
コンソメ味がついている。
失望。
たまねぎ本来の甘みが感じられない。
最近、近所のスーパーで売っているたまねぎせんべいが美味しいので本場ならもっと美味しかろうと思ってポチったのだが。
コンソメ味……余計なことを。
失敗だったね。
4月はギャップマンス(踊り場の一ヶ月)にしたので「今月はこれをせねば」という圧はない。
きょうはハーフマラソン動画のサムネイルを作ってしまえばゆるーい一日になりそうだ。
いま関わっている陸上関係の仕事も、そもそも誰かに発注された作業ではない。
突っ立っていても誰もパスをくれないから自ら取りに行ったような仕事だ。
それが何年かして間接的にだが稼ぎになる仕事につながっている。
世の中のしくみは面白いなと思う。
でも、それもこれも、胸を張っては言えない、と断りを入れて言うが心身ともにすこやかであるからだ。
電車通勤や、買いものやなどで身体を動かすときの身体感覚は若い頃とさほど変わりは無い。
65を越えても、これくらい身体は動くのか、と反対に不思議に思える。
日常は変わらない。
でも、変わらない(と思っている)クイックネスを制御する能力は確実に落ちている。
つまり思わぬところで転ぶ。
胃腸とか常に不安だし、眼もかすむし、耳は遠くなった気がするし、疲れ方も、回復具合もこんなハズでは?状態。
そうか、老人になるとこうなるのか、というのも哀しいかな実感している。
つまりおしなべてちゃんと人並みに老化しているのだ。
還暦になったばかりの人や五十代の人よ、いまが一番若いのですよ。
と先輩面してみる。
と、何の話だっけ?
そうそう陸上競技取材の晩年か。
5月も6月もそこそこ忙しい。
午後遅めから塚口サンサン劇場へ行く。
小雨なので阪神西宮駅まで自転車、今津へ行き、今津線で北口、乗り換えて塚口。
団鬼六 文章うまい
サンサン劇場での愉しみのひとつ。
ちゃんとした茹でたての江戸前熱々かけそばが食べられる。
天ぷらは要らない。
かけそば一本勝負。
ミニシアター系にしばらくかかっていたのだが見逃していた映画「少女は卒業しない」を観る。
土曜日なのに観客は僕を入れて5人ほどだった。
高校生活最後の2日間を描いた4人(男女8人)の群像ドラマ。
ほんの少しだけ互いの物語が重なるところがあるくらい。
舞台は山梨県とおぼしき田舎町。
かなり、よかった。
ことしベストかもしれない。
原作がいいのか、脚本がいいのか、演出がいいのか、役者がいいのか。
おそらく全部がいいのだろう。
朝井リョウもよくこんな女子高生の心情を描けるものだと感心する。
ラスト20分くらいだろうか。
じんわりと目頭が熱くなった。
ひとつの物語のクライマックスが卒業ライブで歌うアカペラの「ダニーボーイ」
この歌が上手すぎない。
ところどころ音程を外す。
リアルなドキュメンタリーだ。
そこがよかった。
“ あの頃、ここが世界のすべてだった ” とポスターにコピーがある。
何を見ても何かを思い出す、と先日に書いたが、他のことを思い出しても、高校の卒業式の思い出はほとんどない。
受験で頭がいっぱいだったせいだろうか。
誰にも恋してなかったからだろうか。
帰宅してハヤシライスを食べる。
今日は全く飲まず。