オキナワ2泊3日取材行を終えて、 意外にも…それほど疲れていない。
疲れていないことを疑う。
僕は高齢者だ。
何か裏があるに違いない。
ブルース・スプリングスティーンも歌っている。
The Price You Pay (代償はいつか支払わなければならない)
こういうことに関して僕はとことん悲観主義だ。
たぶん意図して、大事をとって完全休養日を作ったとしても支払うときは来る。
世の中、そんなにうまく行くはずがない。
花粉が飛んでいる…という。
自転車通勤のときはマスクはしてないのに何のアレルギー症状も出ない。
かつて、この季節には目が激しく痒かった。
突然、くしゃみが止まらなくなることもあった。
鼻づまりで思考ストップ…なんてことも。
10年以上前、内科でどの花粉にアレルギー反応があるのか調べたことがある。
結果は…スギもヒノキも「アレルギー反応はありません」だった。
???
そのときはハウスダスト(ダニの死骸などの家の埃)かな?と憶測した。
ケースにしまっておいたウールのセーターを着るとかかなりの確率で目の痒みや鼻水、くしゃみが発症する。
きのう読んだ「毎日jogJob日記」にこんなことが書かれていた。
血液検査の結果はすべての花粉にアレルギーはない、だった。えっ! と思わず悲鳴のような声を出していた。ではなぜこんな花粉症的な症状が起きるかというと、専門医でも「わからない」と言う。その後他の耳鼻咽喉科を数軒ハシゴするも、原因は最後までわからなかった、ところが、数年後にはウソのように症状が消えた。あれはいったい何だったのだろう? 花粉症に関しては、最近では以前まで言われた「コップ理論」は間違いで、代わって「シーソー理論」ということが言われているらしい。
「シーソー理論」とは、人間の身体には「細菌・ウイルス担当の免役」と「アレルギー担当の免疫」があり、普段はまるでシーソーのようにバランスが保たれている。しかし花粉が体内に多くなると「アレルギー担当の免役」の負担が増え、花粉症の症状が出るらしい。また、昨日テレビを観ていたら専門の医学博士が「花粉症にはまだわからない点が多い」とも言っていた。コロナ後遺症もその理由は未だ不明だ。要はこの世にはわからないことが多い。別になげやりになってるわけじゃなく、それでいいじゃん、と思う。世界は人間とってわからないことだらけだ。神はいるのか、宇宙の果てはどうなっているのか、あの娘はどうして俺をフッてあんなくだらない男と付き合ってるのか?
シーソー理論とは違うかもしれないが、僕は子どもの頃、今で言うアトピーだった。
当時は単に湿疹と呼んでいた。
手足の汗をかきやすい関節部分に湿疹ができ、無性に痒くて血が出るまで搔いたりして親を困らせた。
それがいつのまにか消えたのが中学のころ。
ところが高校生になるとかなりシリアスな花粉症になった。
当時は鼻アレルギーと呼んでいた。
重度の鼻づまりが続き受験勉強に支障が出るほどだった。
ところが大学生になって、愛知県の工業地帯から住まいを金沢に変えたら花粉症も消えた。
転地療法か。
そしてまた、就職で阪神地方に住むようになると花粉症が発症。
おそらく環境要因はあるなと推測された。
ところが、還暦を越えてから季節性の花粉症はほとんど消えた。
ウールのセーターで起こるくらいだ。
とにかくアレルギーの発症のメカニズムはよくわからない。
なるほど、世の中にはまだわからないことが多い。
花粉症も、コロナウイルスも、その後遺症も。
花粉症もこの程度で済んでいるなら躍起になって犯人捜しはしないことですね。
時間のムダかもしれない。
出張最終日の沖縄ほどではないが、関西も温かい。
図書館で予約した本を借りる。
ことし亡くなった小田嶋隆の「諦念後 男の老後の大問題」をパラパラやる。
面白く折に触れ読みたいと思い立ち、衝動的にKindle購入。
早朝15分番組の編集上がりのチェック。
ディレクターも編集マンも若く経験が浅いので手直しにかなり手こずる。
十数年前、かつてのBRAVO!という番組の監修役をA部氏と隔週で担当していた頃を思い出す。
あの頃は毎回お互いメールで手こずり加減をメールしていた。
「今日は日付変更線越えのレベルです」とかね。
撮った素材を全部見て再構成するようなことをかつてはしたけど、今はそんなことはしない。
けど、今日のは要介護レベルだった。
番組を僕の作品にしてはいけない。
不出来なら不出来でいいと思っている。
最低限、誤解なきよう内容が伝わるくらいにはレスキューしようとは思う。
+アルファの味つけまではしない。
夕食はひさびさの社員食堂。
残り〇〇回の夕食だと思うと哀しいな。
きょうも編集や中継準備でT夢が出勤していた。
作業の合間にため息が聞こえる。
無理すんなと言っても無駄だろうな。
いつか代償は支払わなければならない。
僕が代償を支払ったのは47歳の夏だった。
彼もそんなトシに近づいている。
僕は高血糖で入院、彼が代償を支払うにしても軽度であって欲しい。
何も出来ないので、今はそう願うしかない。