朝食にいかそうめんが出る。
ここんとこ旬なのか、剣烏賊が安いらしい。
といってもそこそこの値はする。
2尾で680円という破格値だったのでヒロがスーパーの担当に聞いた。
「これお造りできる?」と。
その担当は学生バイトの女の子だったらしく即答できずに調理室に消えた。
待てども持てども帰ってこない。
しばらくして調理担当のおっさんと二人で出てきた。
「皮引きくらいは出来るんやけど、お造りはちょっと…」
ヒロはそんなつもりで言ったのではなく、この烏賊は生食用かどうかを聞きたかっただけだった。
「これお造りにできる?」という問いは「お造りにして」と取られても仕方ない。
大騒ぎにしてしまったことを反省する。
ヒロは皮引きも、内臓の処理も、切るのも全部自分でやるのだ。
ふと思った。
初夏の剣いかのいかそうめんや、秋の筋子から作るいくらの醤油漬けや、春のいかなごの釘煮は人生の愉しみ。
ヒロがいなかったら…季節のしあわせが半減するということ。
先に死ぬことですな。
きょうも局で編集作業。
悲しいことに天気もいい。
陸上の日本選手権も見どころ満載。
昨日、編集した分の手直しが済んで一本目が完成したところで決断する。
「編集、もう一日延ばせない?」
他のディレクターが一本を編集するのに通常2日が割り当てられている。
それを一日で、2本を2日でやろうとしていた。
もちろん可能だと思ったし、去年も同じテーマのときは一本一日で済ませた。
でも、昨日は日本選手権の(取材せはなく)観戦で編集を早々に切り上げてしまったし、今日も、気もそぞろ、だ。
編集スケジュールはなんとかなるけど、選手権は今日しかない。
スパッと決断して、今日は3時で切り上げて、もう一日火曜日に割り当ててもらう。
自分勝手なトシヨリですいません。w
そんなわけで今日もヤンマースタジアム長居。
先週から数えて2週間で6日来ている計算になる。
スタジアムへ行かなかった28日も長居の立ち吞みバーに来ているので7日か。
ほぼ隔日ペースやん。
長居駅前でさめてしまったので格安のお好み焼き(350円)を買う。
今日はC席(1200円)を買う。
昨日のA席は4000円だったのでかなりの差があるが、視界、座り心地に差はない。
これでいいじゃん、と思った。
バックスタンドには跳躍系のすらっとした選手らが集まって女子幅跳びを観ていた。
砂場からちょっと離れたシートは間隔に余裕がある。
パナマ帽をかぶって短パンのアメリカ人っぽいおっさんがひとりでのんびり観戦していた。
晴れた日の午後、安いチケットでスタジアムにやってきて、生ビールを飲みながら中距離種目を観る。
最高です。
途中から移動してタテ位置の上の方から観る。
ここもいいじゃん。
手前で男子砲丸投げ決勝をやっているので、このエリアには巨漢が多い。
ラグビーのプロップみたいな男たちがフィールドに声援を送る。
女子5000mで田中希実のロングスパートに感嘆の声をあげ、110mハードルの日本新記録に鳥肌を立てる。
日本新記録を生で見たのは何度目だろう。
4年前の福井、去年の岐阜、そして今日の大阪。
そのうち3回がハードル種目だ。
フィナーレの男子100m決勝では不調が伝えられていた坂井隆一郎(大阪ガス)が涙の初優勝!
帰りに天王寺で途中下車。
「スタンドそのだ」で生とレバカツ、これで600円はお得。
トシヨリの仕事に詰め込み(集中)は避けるべきで、加えてインターバル(間隔)は不可欠。
詰めこむと翌日、あるいは翌々日まで使いものにならなくなる。
つまり遊ぶことも出来ない。
今回の陸上観戦は別要素だが、4月末の反省が活かされていないなと、飲みながら考えた。
〆は「天下一品」で。
なんとミニサイズがあった。
これでいいじゃん。
でも、かなり小さいぞ。
これで770円はちょっと損した気分。
勝手なモノですね。
局へ戻ってもろもろの準備作業を済ませる。
夜9時過ぎ、東の中空にほぼ満月。