のんびり起きる。
午前中は日記を書いて過ごし、午後イチで西宮ガーデンズへ。
TOHOシネマで北野武監督「首」を観る。
見終わりアクティ西宮のジュンク堂を徘徊、クオカードで2冊買う。
このミス1位の米澤穂信「可燃物」と表紙を見てパラパラしたら一目惚れした写真集「オオカミと野生の犬」
「可燃物」はとっとと読んで売ってしまおう。
人気の新刊なので高値で売れる。
帰宅後、夕食。
夜はグンゼスポーツで風呂とサウナ。
血圧は午前中は高く、午後、夜になると正常値になる。
サウナで考えた。
来年からの血流活動(有酸素運動)をどうしようか? と。
予告編はなんどか観ていた。
さほど「観たい」とは思わなかったが、You-Tubeで岡田斗司夫が言っていた。
「ゲゲゲは見ておいた方がいい。首は面白いです。」と。
オタキング岡田斗司夫の信者でも何でもないが、何故か、「ふーん、ならば観てみよう」と思ったのだ。
『首』@TOHOシネマ西宮
北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出す。
天下統一を目指す織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。そんな中、信長の家臣・荒木村重が謀反を起こして姿を消す。信長は明智光秀や羽柴秀吉ら家臣たちを集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索命令を下す。秀吉は弟・秀長や軍師・黒田官兵衛らとともに策を練り、元忍の芸人・曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示。実は秀吉はこの騒動に乗じて信長と光秀を陥れ、自ら天下を獲ろうと狙っていた。
北野監督がビートたけし名義で羽柴秀吉役を自ら務め、明智光秀を西島秀俊、織田信長を加瀬亮、黒田官兵衛を浅野忠信、羽柴秀長を大森南朋、秀吉に憧れる農民・難波茂助を中村獅童が演じる。
観た。
結論から言うと十二分に楽しめた。
荒木村重や黒田官兵衛や斎藤利三や呂利新左衛門などの登場人物のことは五十過ぎになるまで知らなかった。
もともと日本史に疎かった自分だが、還暦を過ぎて司馬遼太郎らの小説や歴史エンタメ小説、大河ドラマで目覚めた。
ゆえに背景にある出来事が頭にあるので、すんなりと理解し楽しめた。
戦国版アウトレイジであるという表現は云うまでも無い。
みんな悪い奴らというのは暴力団の世界よりこっちが元ネタ。
歴史上の人物の北野武的な解釈が面白い。
年齢や言動は自由自在。
弥助(南蛮渡来のアフリカ系)の副島(ソエジマ)くん、男色、使い捨ての影武者、抜け忍からお伽衆…。
本能寺の変の渦中、弥助ソエジマくんが信長に「弥助、解釈してやる首を出せ!」と言われて…
の展開に笑ってしまった。
あと、当時の家康は誰からも命を狙われていたのだなと影武者だらけ。
キャスト的には家康役の小林薫がしっくり来た。
食えない狸。
戦国版アウトレイジ「首」、楽しめたけどシニア料金1300円ほどでは?
NETFLIXでいいかな。(笑)
You-Tubeにアップされた登場人物紹介、この動画これだけでも楽しめます。
コープの3階にあった『春秋』はこの前行ったら消えていた。
ジュンク堂の店は洞どうかな? と思って行くと営業していた。
いつのまにか注文は自販機となっていた。
どこもかしこも人手不足、人手不足なのに失業率は高い。
数日前にNHKの聞き逃し配信で岡林信康と松本隆のラジオ対談を聞いた。
岡林は77歳、松本は74歳、ほぼ十歳上の世代。
岡林は私小説作家、松本は娯楽小説作家というお互いの指摘が面白かった。
この書き起こしでも読めるけど、聞き逃しで肉声を聞くと味がある。
松本:岡林信康っていう人間がやってたんだよ。別にロックでもフォークでもなんでもいいわけ。讃美歌でも。あなたがこれを歌にしたいというのがあって、それをみんなが聴いて感動したんだから。あなたは本物なわけ。
岡林:でも感動してもらったのは初期だけだぜ。
松本:そんなことないよ。今だっていっぱいいるよ。
岡林:ふーん。
松本:友だちのホームパーティーに呼ばれたときに、そこでシンガーソングライターの女の子がピアノを弾いて歌っててさ、俺が頼んだわけじゃないのに、急に「私たちの望むものは」を歌ったの。「私の両親が好きだった歌で、きょうは松本さんもいるし、歌います」って歌いだしたら、途中で俺が泣いちゃって、かっこわるいからキッチンに隠れて座り込んじゃったの。そのくらい熱いものが(70年代の歌に)あるわけよ。
岡林:そんなこと言って泣かさないで(笑)。
松本:懐かしいとかじゃなくて、俺たちの生きた時代は、とてもいい時代で、いいことができたなと思って。僕は「私たちの望むものは」のドラムをたたいたことが誇りだよね。
高校生の卒業間際だったか…国語教師が最後の授業でこの「私たちの望むものは」のレコードを聞かせてくれた。
日録が長くなった。
長さほどの密度がある一日だったわけでもない。
今後はもう少し簡潔にしたものだ。