ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年12月21日(木) Baby, It’s Cold Outside(外は寒いよ)

芸文センターの冬 「Baby, It’s Cold Outside(外は寒いよ)」

 

冷えこむ。

夜に自転車に乗っていると、半袖半パンでいるようにスースーする。

寒さが身にしみる。

若い頃は、いや、ついこの前まで冬は一番好きな季節で、辛さはまったく感じてない冬型の人間だった。

すべては血管のせいだ。

血行が悪くなり、皮膚の表面が冷え冷えする。

火照って寒風が心地よかった時代もあったし、高校生や大学生の頃はアウター(当時はそんな呼び名はなかったが)なし、セーターだけで外出していた。

血行を良くするには…はて、どうしたものか。

 

「ブルー」今冬デビューでしたが…

 

石油ストーブを出す。

去年、いや今年の1月に購入したクラシックなデザインの Blue と名づけたストーブ。

3月にメルカリで買った同じブルーのケトルをのせる。

めっきり寒さに弱くなった我が身、デスクの傍らにいてくれる頼りになるバディだ。

…とそこまではよかったのだけれど、何か必要があったのか、ガラス製の計量カップの上にケトルの蓋をつかの間置いた。

戻そうとしたら(状況説明が下手ですね)、計量カップが蓋に引っかかり落とした。

カーペットの上ならセーフだったのに、たまたまそこにブルーがあった。

パリン! と乾いたいい音を立てて割れた。

 

四散したガラスをヒロに手伝ってもらい丁寧に掃除する。

「こういうものはいつか壊れるよ」と慰めてくれた。

確かに。

「長いこと使ってたネコのカップだったね」

もともとは計量カップではなく耐熱ガラスのマグカップだった。

10年近く?

とりたてて愛着があったわけではないけど、いなくなると淋しい。

南木佳士の「トラや」の一節を思い出す。

朝、カーテンを開けると庭からの前の田にかけて雪がつもっている。

換気の接近の気配は日々感じられていたのだが、

いざ雪に降られてみないと、冬が来た、と実感出来ない。

出来事は、いかに予兆に満ちていても、ある朝の雪景色のように、いつも唐突に起きる。

写真には撮ってないが、こわれたカップに描かれていたねこの顔を思い出す。

 

劇場にかかっていた時に予告編を見て、観たい! と思っていた映画がNETFLIXで配信されていた。

小林聡美主演の「ツユクサ」という映画で、長さも1時間半と嬉しい。

共演の松重さんもよくYou-Tubeで「しゃべるノヲト」というコラムの朗読を観ている。

松重 豊「しゃべるノヲト」 - YouTube

クロワッサンに連載されている食べものに関するコラムで、あべみちこさんのイラストが毎回美味しそう。

 

小林聡美はいつも風呂上がりイメージ、あるいは無印良品的なオーラ

 

舞台は伊豆、小林聡美江口のりこ平岩紙の中年おばさん3人の会話が本物っぽくて笑った。

そうそう、同じ松重豊が出演している「逃げきれた夢」もamazonプライムで配信している。

これも今年観に行きたいと思っていた映画。

めっちゃ劇場公開→サブスクのサイクルが早いな。

映画『逃げきれた夢』公式サイト

 

 

今夜は毎年恒例の「澤野工房」主催のジャズコンサート。

その前の夕食は洋食。

月曜日に行った「グリル一平 西宮店」へ行く。

オープン一周年記念で単品を注文すると+1000円でビーフシチュウとオムライス小がつく。

いや、そんな量は食べられないかも、と逡巡して…ふたりでオムライス並と海老クリームコロッケを分けるという選択。

で、すぐに後悔した。

ひとりが海老クリームコロッケ+1000円、ひとりがオムライス小にすれば良かった。

「もん」と違って「一平」のオムライスは食べられる量だ。

 

ライスが透けて見える薄焼き卵のオムライス、名人芸は健在でした。

海老クリームコロッケ ヒロが「ネスパのコロペットに似てる」と言う。

 

「ヨス・ヴァン・ビースト トリオ」@芸文センター小ホール。

澤野工房のジャズは人気があるのか、B席しかとれなかった。

でも、真後ろではなく、ピアニストの顔がよく見える良席でした。

客層は見事に高齢者、平均年齢はおそらく六十代かと。


ビースト氏はポスターと違って髭をたくわえカーネル・サンダースのよう。

太っちょハゲのベースマンと俳優のデビット・モース似のドラムス(メンバー変更)のトリオ。

ヴァン・ビースト氏のアルバムは2枚持っている。

2枚ともパートナー(?)のVocal マリエル・コーマンさんとのデュオアルバム。

リリカルな美しいピアノのヨーロピアンジャズ。

ビースト氏はオスカー・ピーターソンをリスペクトしているという。

その通り、細かい音が散りばめられた音数の多い繊細な演奏。

 

おそらく10年以上前に購入した2枚。

後半、ドラムスのソロ(ピアノとベースは一時退場)あたりから盛り上がる。

アンコールで定番のクリスマスソング、ホワイトクリスマスで拍手。

最後はバイバイブラックバード

ヒロも楽しそう。

 

9時過ぎに終了。

エントランスで沢野さんを見た。

73歳、元気そうだった。

ビースト氏は1956年生まれ、僕よりひとつ上だが同学年。

オランダでどんな人生を送ってきたのだろう。

 

冷えこむ。

「Baby, It’s Cold Outside(外は寒いよ)」

   www.youtube.com

クリスマスジャズの定番です。

 

こんなのもあった!

      

自転車で自宅までの道が辛い。

これくらいの寒さが好きだったのにな。