ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年6月12日(月) 雨も降らぬか 君を留めむ

雨の日のクチナシの花、かなしくも美しい。

 

自分にもう攻撃権はないって感覚はいつもある。

少しくらいは淋しい気持ちもあるが、反面 安堵もしている。

あれこれ悩まず気楽だ。

攻撃するってことは失点も覚悟しなきゃいけないってことだし。

66歳、人生のエクストライニング。

がんばって社会のためになることをしている人には顔向けできないが、そういう人生だったと思っている。

エクストライニングにポイントすることをたまに思いついたりするが…やめとこうとすぐに思い直す。

ついこの前、ケガでリハビリを始めた陸上選手のドキュメンタリーに関わり、ラストのナレーションを書いた。

“ いまは走りたいって思わないんですよね。走ってる人をうらやましいとも思わない ”

ナレーションを書いた。

「いま、彼女は自分の中に吹く追い風を待っています」と。

ほっとけよ、という感覚もないでもない。

でも、これは自分にも当てはまる思いだった。

いつか…風が吹くかもしれない。

 

八重ではないクチナシ。もう枯れはじめているが香りはする。

 

今日は関西インカレ企画2本目のポスプロ編集。

素材のディスクを持ちこんでしばらくは編集のSさんに任せる。

昼ごはんに天下一品、小雨になり界わいの散歩する。

スカイビルとウエスティンに挟まれたエリアに小さな庭園がある。

クチナシが咲いていた。

中に入ったことはなかったので、遊歩道を歩いた。

雨の日の緑の庭園は目にやさしい。

新海誠のアニメ中編「言の葉の庭」の新宿御苑が脳内再生された。

あの映画はアニメで東京という都会や雨の風景を驚くほど美しく描いていた。

エスティンホテルの庭園を歩く。

新海誠言の葉の庭」雨の日の美しさを再発見したアニメでした。

雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ

雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みて 降らずとも 我は留らぬ 妹し留めば

映画で引用される万葉集にある相聞歌です。

 

ところどころに映像にブロックノイズが出ていた。

なんやかんやで20時近くになる。

阪急梅田駅近くの吉野家へ行く。

カウンターはけっこう混み混みで入って失敗したなと思った。

麦とろ定食の牛皿2倍と冷酒。

この店のスタッフはほぼ全員が外国人だった。

インドネシア系だろうか。

冷酒がまったく冷えてなくて失望。

いわゆる常温でも日本酒だから飲めるけど…。

気を取り直してKindle奥田英朗「泳いで帰れ」を愉しむ。

 

 

アテネ五輪の現地レポ。

以前に読んだけど面白い。

僕も同じ時期にアテネに2週間滞在していたので。

朝トイレで大をすると便器にこびりつく、という描写が何度も出てくる。

そうそうそうでした。

なぜか欧米を旅するとそういう現象が起こる。

繊維質が摂れないからだろうけど。

あれは困った。