今日は終日家で過ごす。
天気もぐずつき、明日は雨の予報だ。
きのう登った金剛山の写真を整理したり、この御留書を書いたり、外出は図書館だけ。
片岡義男の コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。の最初の一編や、
借りてきた瀬戸内寂聴の 花のいのち の福寿草の稿を音読したり。
あ、一本だけWEBに番組予告をアップした。
音読はいいなあと思う。
声に出したい日本語ではないが、それとは別に老化防止にいいような気がする。
脳なのか、口の周りの筋肉の老化なのか、舌の動きの衰えなのか、ときどき呂律があやしいときがある。
音読をすると、つまり朗読、ナレーションですが、呂律の詰まりが取れるような気がする。
自分に読み聞かせですね。
夏休みの大学に学生はまったくいなかった。構内は広々としていた。季節は夏だ。七月が始まったばかりだった。
片岡義男 「コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ」
年が明けると、福寿草は律儀に花を開き、足許を照らす明かりのように華やかである。床の間にも似合うが、わざと玄関のふみ石の横に置くと、正月に来た客は靴をぬぐ度、「ああ、きれいですね」と、一息ついて、花を見つめる。
瀬戸内寂聴「花のいのち」
ギターをつまびきながら読むのもいいだろう。
役者になったようでひとり悦に入っている。(笑)
Netflixで「隠れビッチやってました」を観た。
予告編を見て主演の佐久間由衣がいいなと思った。
この娘の存在はなんとなく知っていたが、ちゃんと観たことはなかった。
ビッチはあばずれという意味だろうか。
周りの劣情を意図的に煽り、優位な立場に立って経済的利益や安心安全を手に入れようとする活動をする女性(稀に男性)に対する侮蔑語。日本のインターネット上ではふしだらな女性、性的に奔放な女性、娼婦などを蔑む意図で、俗に言うヤリマンの同義語として使われることがある。( wikipediaより)
隠れビッチとは?
主人公の荒井ひろみがそうなったのには理由がある。
最初はラブコメで、しだいに家族ドラマになる。
そういったストーリーはともかく、これは佐久間由衣を2時間近くがっつりと見つめる映画だ。
正面からのアップが多用され、場面場面で状況が違うのでアップの顔で感情を表さないといけない。
佐久間由衣はちゃんと演じていた、と思う。
観ている自分は、つまりカメラで、じっと見つめられているわけで、たじろいでしまった。
この娘、主演はこれだけか。
そうか、綾野剛と結婚したのか。
この映画では森山未來と共演していた。
外出したのは図書館の往復だけだった。
買いものもせず、店には入らずだった。
夜、使おうとしたらiPhoneがない!
図書館に持っていったのは憶えているが、使った記録はない。
いつも使っているトートバッグに放りこんだはず。
そのトートにもない。
ヒロに電話してもらう。
発信音はするが、部屋周辺でバイブ音がしない。
どこかへ落とした?
もしかして…
トートを入れた自転車の前かごではないか。
ヒロの携帯を鳴らしながら自転車置き場へ下りた。
暗闇にiPhoneが光って震えていた。
昨日の金剛山の道行きでデジカメをバスの中に落とし、きょうはiPhone。
認知症とはちょっと違うが、センサーが鈍っているのだろう。
ヒロの「確認せんからだよ」の注意が耳に痛い。
いまにもっと大きな過失を “しでかしてしまう” 前に気を引き締めよう。
そう思うしかない。