金剛山に登った。
冬金剛は何年ぶりだろうか。
調べたら2004年1月に3度目の冬金剛の記録がある。
19年前、おおよそ20年登ってなかったのか。
当時僕らは四十代後半、写真を見ると…若いなと思う。
前に登ったのは3回とも1月の厳冬期だった。
霧氷を見るには寒さを堪えて厳冬に登らねばならない。
近年はめっきり寒さに弱くなった。
すぐに怖じ気づいてしまう。
スノーシューも最後に行ったのは2014年の白馬だから10年近く行ってない。
寄る年波がホワイトシーズンの起動を阻害する。
早朝も苦手になってきた。
10時過ぎの阪神電車、のんびりした出発。
20分ほど待って金剛登山口行きの南海バスに乗る。
(ここでデジタルカメラを紛失するが…それはまた別の話)
12時半に登山口着。
メインルートの千早本道を登り始める。
今回のウエアはモンベルのベースはメリノウール長袖、マムートのフリース、
モンベルのスペリオダウンにアウターはマムートのゴアテックス。
ボトムはなぜかユニクロのストレッチカラージーンズ、シューズはHOKAのローカット。
山頂は1000mを超えるので凍結に備えて軽アイゼンを携帯。
千早本道は完璧に整備されていて、階段状の登りと踊り場のような平地が頂上まで続く。
8合目あたりからルート脇に雪が残っていた。
温かいので残念ながら霧氷は見られないまま、山頂に到着。
1時間半の筋トレでした。
風もなく穏やか。
山頂の気温は摂氏3度だった。
2時過ぎ、登山客もまばらでテーブルを独占してランチの用意。
サーモボトル2本に湯を入れてきた。
ガスストーブで更に熱々にしてチキンラーメン、煮え立つころに卵を投入。
熱々の煮こみチキンラーメン完成。
3度あるが、湯気の立つ汁物を野外で食べるのは最高に旨い。
寒さが美味しさを増すのだ。
あの秋田の自販機のうどんも、あの寒さがあってこそだと思う。
ひさびさに美味しいチキンラーメンでした。
頂上広場で霧氷は見られなかったが、裏手の奈良側にはブナ林がある。
そこで霧氷が育つ。
金剛山に登る度にそこで美しい霧氷を見たのだ。
日当たりによってはもしかして?と行くことに。
途中、葛木神社の参道の急坂がある。
アイゼンのない人が目の前で転んだ。
転ばぬ先の軽アイゼン、装着する。
ギシギシ凍った道を登り、裏手のブナ林へ。
おお、融けかけてはいるが、透明な霧氷がついていた。
枝から落ちる氷の粒が傾いた陽に照らされキラキラと輝く。
ウハウハ言いながら写真を撮る。
1月の厳冬期に比べればショボイ霧氷だが、2月半ばに見られただけでもラッキーだ。
今回の冬金剛、霧氷のかわりにいいものを2つ見た。
登山道を歩いていると登りと降りの両方でドラミングを聞いた。
音の出る方を探す。
ヒロは目がいいのですぐに見つけた。
頭の赤いキツツキ、鳩より一回り大きい。
〇〇ゲラ?
種類が同定できず写真を何枚も撮る。
前述したようにデジカメを紛失、ヒロの旧型で撮る。
〇〇ゲラは逃げずにずっと真上の木でドラミングを続けてくれた。
(帰宅して調べたらオオアカゲラと同定)
もうひとつ、ヒロが登山道で見つけたのは奇妙なキノコ。
ホコリダケという触ると埃のように菌糸を放出するキノコで、一見イソギンチャクみたいだ。
オオアカゲラとホコリタケ。
2つが見られて満足の5度目の金剛登山でした。
デジタルカメラ紛失の顚末、登山フォト日記は追って「ぷよねこ減量日記 」でアップします。