ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2023年2月17日(金) 冬金剛 氷融けゆく 寒山をアイゼンで歩く。

 

金剛山に登った。

冬金剛は何年ぶりだろうか。

調べたら2004年1月に3度目の冬金剛の記録がある。

19年前、おおよそ20年登ってなかったのか。

当時僕らは四十代後半、写真を見ると…若いなと思う。

左:2004年1月 博 46歳 右:2003年1月 弘子 44歳

前に登ったのは3回とも1月の厳冬期だった。

霧氷を見るには寒さを堪えて厳冬に登らねばならない。

近年はめっきり寒さに弱くなった。

すぐに怖じ気づいてしまう。

スノーシューも最後に行ったのは2014年の白馬だから10年近く行ってない。

寄る年波がホワイトシーズンの起動を阻害する。

 

早朝も苦手になってきた。

10時過ぎの阪神電車、のんびりした出発。

難波で南海へと乗り継ぎ高野線河内長野駅

20分ほど待って金剛登山口行きの南海バスに乗る。

(ここでデジタルカメラを紛失するが…それはまた別の話)

 

12時半に登山口着。

メインルートの千早本道を登り始める。

今回のウエアはモンベルのベースはメリノウール長袖、マムートのフリース、

モンベルのスペリオダウンにアウターはマムートのゴアテックス

モンベルとマムートのミルフィーユみたいだ。

ボトムはなぜかユニクロのストレッチカラージーンズ、シューズはHOKAのローカット。

山頂は1000mを超えるので凍結に備えて軽アイゼンを携帯。

 

千早本道は完璧に整備されていて、階段状の登りと踊り場のような平地が頂上まで続く。

8合目あたりからルート脇に雪が残っていた。

温かいので残念ながら霧氷は見られないまま、山頂に到着。

1時間半の筋トレでした。

 


風もなく穏やか。

山頂の気温は摂氏3度だった。

2時過ぎ、登山客もまばらでテーブルを独占してランチの用意。

サーモボトル2本に湯を入れてきた。

ガスストーブで更に熱々にしてチキンラーメン、煮え立つころに卵を投入。

熱々の煮こみチキンラーメン完成。

3度あるが、湯気の立つ汁物を野外で食べるのは最高に旨い。

寒さが美味しさを増すのだ。

あの秋田の自販機のうどんも、あの寒さがあってこそだと思う。

 

 

ひさびさに美味しいチキンラーメンでした。

頂上広場で霧氷は見られなかったが、裏手の奈良側にはブナ林がある。

そこで霧氷が育つ。

金剛山に登る度にそこで美しい霧氷を見たのだ。

日当たりによってはもしかして?と行くことに。

途中、葛木神社の参道の急坂がある。

アイゼンのない人が目の前で転んだ。

転ばぬ先の軽アイゼン、装着する。

ギシギシ凍った道を登り、裏手のブナ林へ。

おお、融けかけてはいるが、透明な霧氷がついていた。

枝から落ちる氷の粒が傾いた陽に照らされキラキラと輝く。

ウハウハ言いながら写真を撮る。

1月の厳冬期に比べればショボイ霧氷だが、2月半ばに見られただけでもラッキーだ。

 

 

今回の冬金剛、霧氷のかわりにいいものを2つ見た。

登山道を歩いていると登りと降りの両方でドラミングを聞いた。

音の出る方を探す。

ヒロは目がいいのですぐに見つけた。

頭の赤いキツツキ、鳩より一回り大きい。

 

 

〇〇ゲラ?

種類が同定できず写真を何枚も撮る。

前述したようにデジカメを紛失、ヒロの旧型で撮る。

〇〇ゲラは逃げずにずっと真上の木でドラミングを続けてくれた。

(帰宅して調べたらオオアカゲラと同定)

 

もうひとつ、ヒロが登山道で見つけたのは奇妙なキノコ。

ホコリダケという触ると埃のように菌糸を放出するキノコで、一見イソギンチャクみたいだ。

 

オオアカゲラとホコリタケ。

2つが見られて満足の5度目の金剛登山でした。

puyoneko2016.hatenablog.jp

 

デジタルカメラ紛失の顚末、登山フォト日記は追って「ぷよねこ減量日記 」でアップします。

puyoneko2016.hatenablog.jp