日曜日、朝からNHK ONE(オンデマンド)で良い番組を見た。
ETV特集「駅が語れば」というドキュメンタリー、映像詩…。
声高に主張せず、心に深くにしずかに訴えてくる。
テーマ、台本、ナレーション、インタビュー取材、そして映像。
すべてが上質な要素で構成されていた。
北海道にある、いやあった抜海という駅の話。
「最北の無人駅」として鉄道ファンに親しまれてきたJR宗谷線・抜海駅。2025年3月、100年の歴史に幕を下ろした。寒風吹きすさぶ北の地で駅が見つめてきたのは、激動の時代を生きる人々の姿。万歳三唱の中、戦地に赴き、無言の帰郷となった少年。亡き夫を思い続ける99歳の女性。駅近くで起きた凄惨な事件。民営化の波にさらされた国鉄マンたち…。“最期のとき”を迎える前、駅は何を思うのか。駅が語る100年の物語。 2025年11月15日放送

59分間の番組だが、制作費を惜しみなくかけた長編映画を見たような満足感。
編集された映像のワンカットワンカットすべてがいい。
これは何人くらいのスタッフで、どれくらいの期間で、作られたのだろう。
同じ制作者として、一生にこの「駅が語れば」を一本作ることが出来たなら死んでもいい、と思えるくらい。
作品を所有しようとはあまり思わないが、この作品は所有したいと思った。

映像、ストーリーが素晴らしいのはもちろんだが、驚いたのはインタビューで発せられる言葉の強さだった。
役者の台詞ではないのに、短いながらもインタビューの言葉がすべて決まっている。
嘘や誇張のない純朴な言葉。
万歳三章で17歳の兄を抜海駅から見送った弟の言葉。
「悲しい気持ちも 言葉になるような時代じゃない」

戦後のどさくさで流れ着いた不幸な少年に仕事と住まいを与えた牧場主。
その少年に娘と妹を惨殺された。
犯人の少年は引き揚げ者の生い立ちで新聞には不幸な時代が生んだ犯罪で、同情の余地あり、と書かれた。
「だが被害を受けた側の人間としてはそれは書いてほしくない。たとえ心で思っても」

御年99の老婆が、自分の年齢と同じ抜海の駅舎があった場所で娘に、ここがわかる?と問われ呟く。
「駅がここにおった」と。


朝、ラジオ体操をした御前浜。
かつてここに劇場やプールのあリゾート施設があった。
何もない 今は。


昼ごはんに海老フライが出た。
デカいのが5本!
少し残すだろうなと食べ始めたら完食してしまった。

夕方、走る。
月間46㎞になる。
7時くらいまで日が残っている。
あと一ヶ月もすれば夏至だ。
今がいちばんいい季節かもしれない。
きのう途中まで観た映画「ハーメルン」を見終わる。
マサオが「2013年、西島秀俊・倍賞千恵子が主演している名作だ。
福島県奥会津の廃校になった小学校が舞台となっている。
これという風景があるわけでは無いが、どのカットも心を打つ。」と送ってきた。
なるほど映像は美しい。
でも、あまり心が入り込めなかった。
朝、「駅が語れば」を見てしまったせいだろうか。

この映画の作風、どこか記憶に残っていた。
監督を調べると…もしかして?がビンゴだった。
5年前に十三に七芸で見た映画だ。
「モルエラニの霧の中」@第七芸術劇場(通称ナナゲイ)
2021/07/06 Tue. モルエラニとボレロ 一日二幕 - ぷよねこ減量日記 since 2016
見応えある214分(3時間34分)の傑作長編映画でした。
小松政夫の一編で思いがけず落涙す。
劇場のスクリーンではなく、パソコンで、2回に分けて見たのが入り込めなかった理由だろうか。
おそらく、このエピソード一本で2時間は長すぎたのもあると思う。
寝る前に陸上のレース動画が届く。
また2時過ぎまでパソコン作業してしまった。
これはやめよう。