ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2025年5月14日(水) 『パウル・クレー展 創造をめぐる星座』@兵庫県立美術館

 

そんなわけで今日は「パウル・クレー展」に行きました。

そんなわけで、というのは昨日の日録に書いた通りです。

今月の気の流れがイマイチで、その流れからまだ脱けてないと怖じ気づき、霊仙山へ行くのをやめた。

山登りへ行こうと思ったくらいだから天気予報はいい。

初夏のこんないい天気の日、仕事もオフで山に行かないのは悲しい。

だから、もういいって、諦めなさい。

山は逃げない。

ただ僕の残り時間は失われていく。

だから、もういいって。(笑)

 

自転車ではなく、歩いて香櫨園駅

阪神電車の普通(ジェットカー)に乗って岩屋駅下車、

兵庫県立美術館へ歩く。

ほどなく美術館チケット売り場で編成M氏と合流する。

M氏が招待ハガキを持っていた。

二人分無料で入れる。

珍しく美術展へ行こうと誘ってくれたのはそういうわけもあったのか。

M氏は会社の執行役員だ。

周りに出世した友人はほとんどいないが、一人くらい持つべきかな。

美術館の招待券がもらえる。(笑)

 

阪神岩屋駅のホーム、東京の中央線みたいに半地下。

すっかり夏の光だ。

県立美術館への道を歩くのは久しぶり。

オランダ人アーティスト フロレンティン・ホフマンがデザインした作品。
タイトルは《Kobe Frog》愛称は「美かえる」

 

パウル・クレーの名前は知ってたけど、作品と名前が一致してなかった。

キュビズムシュールレアリズム、表現主義ダダイズム

よくわからない。

この展覧会には同じ20世紀初頭に活躍した画家仲間の作品も展示されていた。

カンディンスキー、マルク、ファイニンガー。

名前だけ聞いたことのある人も、まったく初めて聞いた人もいる。

パウル・クレー展 創造をめぐる星座』@兵庫県立美術館

ここでは10年ぶりの開催らしい。

 

パウル・クレー《北方のフローラのハーモニー》1927年

 

パウル・クレーが生まれ育ったのはスイスのベルン。

実はベルンには3度訪れて、一泊だけしている。

最初に訪れたのは1981年2月、僕は大学生だった。

初めての海外旅行、いわゆるバックパッカーとして半日歩いた。

このベルン、中世の街並が芸術品、映画のセットみたいで驚くほど美しかった。

美術館を歩いているようだった。

ベルナーオーバーランドというアルプスの山並も有名だが、当時は山には興味がなかった。

パウル・クレーの歩いたベルンも僕が見たベルンもおそらく同じ風景だったのだと思う。

二度目は1985年、三度目は1991年、機会があれば…4度目の訪問もしたい。

半日でいい。

出来れば、雪景色の冬の日、半日でいい。

街の端から端まで歩いても1時間くらいだろう。

熱いスープと冷たいビールが飲めたら嬉しい。

M氏とは別行動でクレーの絵を見ながら、そんな夢みたいなことを考えていた。

 

 

美術展へ行くのは、読書に似ている。

その画家や、生きた時代の歴史を読むことに大半の時間を費やす。

加えて最近は見ている客を観察するのが楽しい。

M氏が「最近はZ世代が多いんだよ」という。

彼ら彼女らはクレーのどこがいいと思って、どこに感応しているのだろう。

 

見終わってMと感想戦

二人とも同じ画家の写真を撮っていた。

リオネル・ファイニンガー バウハウス時代にクレーと親交のあったアメリカの画家。

見るまでその名前は知らなかった。

広島や愛知の美術館蔵のものだった。

静けさに包まれた海辺の画。

生きていたら御前浜の風景を描いてくれ。

 

リオネル・ファイニンガー《海辺の夕暮》1927年

同じくファイニンガーの《夕暮れの海》1927年

 

ファイニンガーの描く画みたいな静かな夕景の中、灘駅まで歩く。

よく走っていた10年ほど前には、このあたりまで来て、よくジョギングしてことを思い出す。

 

 

 

灘駅近くの立ち吞み「よりみち」で瓶ビールでしばし歓談。

二軒目は並びの「いちふじ」とおう居酒屋で雪の茅舎を吞む。

9時過ぎまで飲んでいた。

僕は阪神、MはJRで帰途に就く。

 

近くなのに初めての飲み屋街で吞む。旅気分になる。