ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年11月19日(火) 西讃〜松山 二泊三日  Day 1

宿の近くなのでついでに寄ってみたら…まさかの絶景!モデルはぷよねこです。

日本のウユニ塩湖と言えばここ!香川県「父母ヶ浜」の絶景と…

 

きょうから2泊の四国小旅行。

どこかへ行きたい と思い立ち、ようやく予定が組めたのに、朝になって何だかダルくて外出を面倒に思う。

体調もイマイチな気がする。

やめよか。

難癖つけて自堕落を決めこもうとするも…問答無用!

もう乗車チケットを買い、レンタカーも宿も予約しているのだ。

“ その面倒くさいを越えてゆけ ” だ。

Go West !

約束の地がそこにある、だ。

7時起床、8時に家を出る。

 

さくら夙川    1番線発 
|  JR神戸線(西明石行)   71.0km   
|  08:29-08:31[2分]
|  
◇芦屋(JR)    
|  JR神戸線新快速(米原経由姫路行)   ↓  
|  08:35-09:28[53分]
|   ↓ 
■姫路    7番線着 
|   ↓ 
◇姫路    12番線発
|  さくら549号(N700系)(鹿児島中央行)   88.6km   やや前・後
|  09:50-10:10[20分]
|   ↓
◇岡山    22番線着・6番線発
|  しおかぜ7号(松山行)   76.5km   
|  10:35-11:36[61分]
|   ↓
■観音寺(香川)     

 

今回の予讃小旅行2泊3日のお目当てはホッキョクグマ

夏の終わりにヒロが言った。

「愛媛の動物園のしろくまピースも高齢、生きてるうちに会っておきたい!」

生きてるうちに会っておく、は還暦過ぎの合言葉。(笑)

今月で六十六になる高齢の人が、高齢のホッキョクグマに会う旅です。

しろくまピース|ピース|愛媛県立とべ動物園

動物園に行くだけなら一泊二日、飛行機なら日帰りでも可能。

我ら夫婦は基本山登りメインなので純粋な観光旅行にはほとんど行ったことがない。

せっかくなので松山までの途上、行ってみたいスポットに立ち寄ろう。

今日は…

豊稔池堰堤(歴史あるレトロなダム)

雲辺寺の紅葉

父母が浜

2日日…

荘内半島紫雲出山から瀬戸の多島美を望む。

松山に移動して道後温泉を歩く。

3日目…とべ動物園でピースに会う。時間次第で松山城

帰路はマイレージを使って空路で伊丹へ。

…という目論見です。

 

姫路まで新快速、三宮から座れた。

姫路から新幹線、鹿児島中央行きの「さくら」に乗る。

これが自由席はまさかの満席、通路に立つ。

なんと指定席も満席🈵なのだそう。

ま、岡山まで20分だからいいけど。

いまどきの新幹線、かなりの密度でダイヤは運行されてるのに…ちょっと驚き。

 

岡山からは座れた。

在来線特急「しおかぜ」自由席。

「電車が海の上を走るんやろ」

ヒロは瀬戸大橋を渡るのは人生初で愉しみにしていた。

明石海峡大鳴門橋は何度もあるけど車かバス。

確かに電車が瀬戸内海の上を走るのはこの瀬戸大橋しかない。

そうか。

 

“はじめての瀬戸大橋” は天気にも恵まれた。「めっちゃきれい」と喜ぶ。

11時36分、観音寺駅着。

実は去年も青春18きっぷの一人旅で来た。

その前は35年前に石鎚山登山のとき、駅前の食堂で昼を食べた。

この駅を目的地にすることはなかったけど、今日はここからレンタカー。

レール&レンタカーの割引を使っている。

駅レンタカートヨタレンタカーに業務委託している。

濃紺メタリックの軽を借りる。

移動距離は短いので、狭い道や駐車スペースでも軽の方がいい。

運転テクには自信がない。

担当のおじさんは愛想がよく、雲辺寺の情報や豊稔池堰堤の傍に紅葉のきれいなお寺があると教えてくれた。

ちちぶがはま へは行きますか?」

と言う。

父母が浜のこと?

これ ちちぶがはま と読むのか。

ずっと ふぼがはま だと思っていた。

 

昼前、うどんを食べようと思ったが店は混んでるだろうし、まだ腹は減ってない。

最初の目的地 「豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)」へ行こう。

 

 1. 豊稔池堰堤

ことし3月、二人で高松の美術館で川瀬巴水展を観にいった。

そのとき、商店街でこの古城のようなレトロな堰堤(ダム)のポスターを観た。

調べたら観音寺にあるという。

クラシックな建造物や産業遺産に身を置き、往時を偲ぶというのはお城めぐりと似た愉しみがある。

これまでも、神子畑選鉱場(兵庫)や万田坑(熊本)、北沢浮遊選鉱場佐渡)なども行った。

 

観音寺駅から車で20分ほどで着いた。

空はどん曇りで寒い。

豊稔池堰堤は大正15年に起工、昭和4年11月の竣工のダム。

ジブリのアニメに出てきそうな古城のような雰囲気を纏っている。

周りを歩いたり、ダムの上に登って池を見たり、いろんなアングルで写真を撮る。

小一時間ほど楽しむ。

 

中世の古城? 100年近い歴史がそう思わせる。

大正時代のダムは神戸市内に3つある。

六甲の登山ルートにある五本松ダム、北区の千刈ダムは行った。

puyoneko2016.hatenablog.jp

「ゆるぬき」と呼ばれる放水はないが、チョロチョロと水は流れている。

 

2. 法泉寺

車で5分くらいのところにあったレンタカーの担当者お薦めのお寺。

法泉寺 大きな銀杏が色づいていた。

紅葉はことしはイマイチかも? 11月後半でも色づきは悪い。

この時点で雲辺寺は諦める。

曇ってて紅葉も期待出来ないだろうし、時間の余裕もない。

それに井之頭五郎さんじゃないが…「はらがへった」

ここは讃岐国、昼ごはんは…うどんに決めていた。

調べておいた店は2軒とも14時までで終わり。

でも、ここのうどん県なので困ることはない。

ロードサイドの何でも無いチェーン店に入り、おでん2種と竹輪天、かけうどん小。

丸亀製麺と同じでした。

 


3. 父母が浜

「ふぼがはま」ではなく「ちちぶがはま」です。

四国の、いや日本のウユニ塩湖と呼ばれ映える撮影スポットとして有名。

www.nta.co.jp

何もリサーチせずに来た。

どんなとこだろう?

第2駐車場から浜へ出る。

フツーの砂浜じゃん。

曇り空から天使の階段(レンブラント光線)が海に降り、沖には小さな島々が浮かぶ。

写真を撮るとそれなりに絵になるけど、これだと西宮の御前浜と変わらない。

どんな条件が揃えばあんな写真が撮れるのか?

何でもない砂浜、陰鬱な景色がヨーロッパ映画を思わせる。

 

そうか…ここは遠浅のビーチで、干満の差が大きいのか。

干潮になるといくつもの潮だまりが出来る。

自然か、人口的にか、ビーチにクリークのように水路が出現する。

そこは一時的に波がない時間帯がある。

鏡のような静水になりリフレクションを起こす。

 

今は潮が満ちている。

絶景フォトは撮れない…のか。

 

リフレクションのしくみです。

せっかく来たのでしばらく波打ち際を歩く。

灰色に沈んだ空、雲間から注ぐレンブラント光線、穏やかな海…瀬戸内海というよりヨーロッパの海?みたいだ。

中国語が聞こえる。

いつのまに潮が引いて波紋のついた浜が露出している。

中国人観光客らが浅瀬に入って行く。

濡れないの?

見たら靴をビニール袋で包み込んでいる。

レジ袋か?

やがて潮だまりが出現する。

引き潮のさざ波が立ってはいるがリフレクションもある。

父母が浜に中国人の団体が! 彼らは大型バスでやってきた。

あれあれ?

という間に広い水たまりがあちこちに出来ている。

中国人の団体からは離れた場所へ移動する。

幅は1キロほどあって意外と広い。

 

いいね!

靴が濡れるのも厭わず、二人であちこち移動しながら、写真を撮りまくる。

逆光でシルエットになるのがいい。

遠景、シルエット、アップ禁止。

高齢者写真の鉄則です。

 

リフレクションに加え背景の光線と雲がいい仕事をしている。

お互いポーズに困る。(笑)

旅の友、ぬいぐるみの てん も歓喜のジャンプ

ここに着いたのが3時前、2時間ほどいただろうか。

5時過ぎに父母が浜を辞す。

一期一会。

期せずしてベストタイミングだった。

 

砂に描かれたデザイン、これだけでも来た価値はある。

車で10分ほどで詫間町の宿に入る。

宿のオーナーにあとで聞いた話だが…

父母が浜は昔はアマチュア写真家が遠浅の浜に出来る砂の波紋を撮りに来るマニア向けのスポットだったらしい。

それがここ10年くらいでインスタ御用達の人気スポットになって驚いている。

…とのこと。

スマホ、デジカメ、SNSの申し子的な観光スポットなのだ。

 

宿は三豊市詫間の「郷の宿 陶山」

四国香川県荘内半島の小さな旅館■郷の宿陶山

和室、お風呂は貸し切り可能、こぢんまり。

ヒロの必要条件を満たした宿。

加えて、なんと露天風呂つきの客室がある。

と言っても高級旅館のそれではなく、部屋の中階段を上がるとペントハウス風の場所に家庭用のポリバスがある。

これが意外といい。

チェックインしてさっそく露天風呂につかった。

部屋の中にある階段を上がると…ペントハウス風の屋上に露天風呂あり。

一泊二食で二人で21000円、部屋は露天風呂付き!

琴平の地酒 悦凱陣 1430円

宿は僕らの他に中年男性がひとり。

聞けば、八十八ヶ所のお遍路さんだそう。

四国はお遍路さんがいるので小さな町にも宿があるのだろう。

瀬戸内らしく夕食のメインディッシュは鯛のかぶと煮。

味つけはしつこくなく美味しく食べられた。

お造りの盛り合わせと豚の生姜焼き。

ヒロはくらげの酢の物が美味しいと僕の分も食べる。(笑)

お返しにいかの刺身をもらう。

酒のメニューに悦凱陣があった。

一杯グラスで1430円!

宿代も安いし、ここは贅沢する。

グラスでもたっぷり一合以上ある。

マジで旨い!

 

そんなこんなで…大満足の一日が終わる。

 

その他の写真を追加します。 ↓

豊稔池堰堤、ベースは重力ダム、中央部がアーチ型。

 

ローアングルで威容を表現する。

どん曇りに色づく木々

東屋よりダムを望む。これがベストアングルだそう。

久々のこいぬの舞い

いつものカメラWX-350ではないのでムズい。

安定のフライ、重心が足にある。

ロードサイドのなんでもないチェーン店

かけうどん小が一玉、中が1.5玉です。

雲辺寺をパスして父母ヶ浜へやってきました。

寒い! 半時間ほどで切り上げようと宿に電話する。

瀬戸の小島が浮いて見える。浮島現象というらしい。蜃気楼や逃げ水と同種の原理。

おや? 海の様子がおかしい。引き波だ!

中国人観光客がかまわず海に入っていく。

砂浜に波の紋様が浮き出る。

天使の階段(レンブラント光線)に人々のシルエットが美しい。

海の上を歩いてみよう。

こ、これがウユニ塩湖か…!

いくつも砂州が出来ました。

砂州の上に立つ。波の紋様が刻まれる。芸術品だ。