前回は去年の11月6日、なぜだかいつも “仕事のすきまに” というタイミングになる。
仕事さえなければ京都で一泊でも二泊でもしてやるのに…。
きのうを強制的に休みにした。
その穴埋めを午前中に済ませる。
体調は悪くない。
バッテリーは70%くらい。
(満タンにしても新品の80%くらいしか充電できない)
午後から京都へ出る。
JRで京橋、京橋から特急で出町柳へ。
出町柳から高野川沿いを遡上、高野川大橋で東へ折れ東大路を抜け叡山鉄道の線路沿いを歩く。
ウッドノートの前を通り、恵文社で眼鏡堂氏と合流する。
平積みにあった佐藤雅彦の「ベンチの足 考えの整頓」を買う。
眼鏡堂氏も欲しい本があったが「6500円はいいんだけど、重くて」と買わずに出た。
アルザス秋の陣、今回はI西さんが参加。
数年前。アルザスにA部氏とI西さんと友人のライターの女性と4人で来たことがある。
そうそう、眼鏡堂氏が風邪で病欠だったときだ。
風邪くらいで何だよお、と当時の僕は思っていたかもしれない。
今では自分が宴に参加するため仕事を休んで体調を整えるようになった。
半袖短パンのドーサカさんが笑顔で迎えてくれた。
眼鏡堂、I西さん、僕の3人で飲むのは2015年12月の「食堂おがわ」以来か。
当時、僕は59歳、東京出張からの帰りに京都へ立ち寄った。
身体は元気だったが心が凹んでいた。
なぜかこの3人が集まると身の上話になりがち。
僕と眼鏡堂氏は学生みたいなものだが、I西さんは生活人で身の上話が出てくる触媒みたいなものだろうか。
コロナ過のこと、バス通勤するようになったこと。営業時間を前倒しにしたこと、大学発行の冊子にI西さんの記事が載ったら変な人が店に来るようになったこと、などなど。
アルザスは客層がいい。
何をもっていいのか?
見た目がいい としか言えない。
最近は女性客が多い。
今回も僕ら以外は、年配の夫婦(と思われる)、一人旅女子、陽キャの女性二人、40代くらいの男女ペア。
越後ビール、南アの白、赤のデカンタ。
料理はエスカルゴ、ツナマヨ、タラのフライ、豚肉のビネガー煮。
デザートにチーズケーキ。(赤ワインが合う)
ことしはおそらく年一、去年は2回。
10年間で何回か? 決して常連とは言えないのに不思議に特別な店。
帰り際、いつもいい気分になる。
きょうは特別な一日だったと思える。
こういう店は得がたい。
今夜が10年前なら…もう2軒行ってた。
赤垣屋とハヤサカバ、あるいは遊亀とK6。
この変化を淋しいと思うか、これくらいの酒量で満足できるようになってお得と思うか。
老化ととらえるか、適応ととらえるか。
ま、自然の理、悪くない。
連休最終日の夜、プレミアシートじゃなくてもゆったり座れた。
京橋から東西線で西宮。
23時前に帰宅。
風呂に入りストレッチ。
明日のために。
「アルザス」との出会いを書いた日記。
このあとはフォト&キャプションを追記します。
京阪電車にて上洛、みぞれ降りしきる出町柳で叡山電鉄に乗り継く。
厳冬の洛北、湿雪降る一乗寺の「アルザス」にてワインと仏蘭西家庭料理を堪能す。
フランスのアルザス地方はドイツとの国境地帯にあり、戦争のたびに帰属を変えた地域。
ドーデの「最後の授業」など悲しい物語が有名、母国語の話ですね。
豚肉やじゃがいもを中心とした田舎料理はフランスとドイツのいいとこどりした味わい。
不肖、私も学生時代に「地球の歩き方」片手にアルザスの中心都市ストラスブールを訪れた。
こじんまりとした街、駅前食堂で食べた煮込み料理とフランスパンとビール、旨かったなあ。
3年前の初夏、初めて「アルザス」という店を見た。
たまたま鞍馬へ行き、眼鏡堂店主が行きたいという一乗寺の恵文社へ寄った。
一乗寺は以前に3本立ての映画館があったので若い頃はちょくちょく来ていたが、
映画館がなくなり、ジャズ喫茶もなくなった。
以後はウッドノートというアイリッシュやフォークソングのライブをやる店に何度か来たくらい。
そういえば一乗寺に「アルザス」ってA木のオススメの店があったなあ、と思い出した。
どれどれ、A木推しの店ってどんなとこだ? と何も期待せずに見にいった。
ラーメン屋や民家が並ぶ中にぽつんと仏蘭西があった。
一目見て、これは本物かも? と。
その日は赤垣屋に決めていたのでアルザスは行かずじまい。
帰ってネットで調べたら旨い安い雰囲気良し、しかもかなり個性的。
俄然行きたくなった。
で、予約して行ったのが半年後の秋。
ブロンプトンで大原三千院を往復したミニツーリングのあとだった。
翌年の秋にも行った。
なぜかアルザスで飲み食いした日はイベントてんこ盛りで日記に残せていない。