ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年8月29日(木) サンサンを待ちくたびれてボーマンが来た

「マルホランドドライブ」の終盤、ナオミ・ワッツの絵画のようなカット。
実質デビュー作だがすでに三十代半ば、遅咲きだった。

 

台風10号(サンサン)は九州に上陸。

なんだか座りこみしそうな動きなし具合、近畿地方まで来る予想は1日、2日まで伸びている。

もう福井のナイト陸上もキャンセルして、何も予定のない状態なのでどーでもいいですが。

 

なーんて言ってたら、北 着た 喜多 紀田 来た キタ〜ああああ!

暴漫です。ボウマンです。膨満です。

胃にガスが溜まって重苦しい忌むべきやつ。

その兆しがバンバンと鳩尾(みぞおち)あたりに来た、キター!

応急処置として腰を締めるコルセットで胃を押さえる。

これでやり過ごせたらいいんだけど、今回はそうでもない。

なかなか引き潮にならない。

 

朝は何も食べず。

昼はお粥にしてもらう。

これでボーマン認定です。

1月と5月以来、ことし3度目。

寝こむまでは重くないが認定としよう。

これまでは月イチくらいのペースだったので今年はかなり改善出来てたのに。

改善理由は自重とコルセット(本来の使用法とは違うけど)。

ここまで冷たいドリンク(珈琲、ミルクティー、炭酸水、麦茶)を飲み続けて胃が悲鳴を上げていたのかも。

そろそろ来るかも、と思っていた。

ここらで胃を休めよう。

 

ゴドーを待ちながら、ではなく、サンサンを待ちながら 西の空を見る。

 

今日はナオミ・ワッツ特集はお休み。

邦画を2本見る。

見ようと思えば一日4本くらいは見られるけど脳が消化できない。

気楽に短いものから、ヒロお薦めのタイムループものを見た。

『リバー流れないでよ』@U-NEXT

舞台は京都の洛北、貴船の旅館。(実際の旅館を使ったらしい)

真冬の貴船もいいなあと思った。

知らない役者が多くて、自然に見られる。

広瀬すずとか、吉岡里帆とか、綾瀬はるかとか、黒木華とか、

顔やキャラが刷り込まれた人より、物語を純粋に楽しむには無名の役者がいい。

夏ではなく冬にしたのはロケ地の貴船の旅館が比較的暇な季節だからだろう。

 

京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、同じ時間がループしていることに気づく。2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、それぞれの記憶は引き継がれるのだ。人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。
 貴船神社と料理旅館「ふじや」の全面協力を得て、冬の貴船で撮影を敢行。ミコト役の藤谷理子をはじめ、ヨーロッパ企画の俳優たちが多数出演し、鳥越裕貴、本上まなみ、早織、近藤芳正らが共演。舞台「夜は短し歩けよ乙女」などで上田やヨーロッパ企画と縁のある、人気アイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里が、物語の鍵を握る役どころで友情出演。

2023年製作/86分/G/日本 劇場公開日:2023年6月23日

 

カメラを止めるな!」を、幼稚な学芸会と酷評したマサオ老人が見たら、

同じ酷評対象になるなと思いつつ、僕自身は楽しく見た。

主人公のミコトのすっとぼけた感じが好きだ。

書けない作家役の近藤さんは京都在住でお手軽。(笑)

本上まなみの女将も嬉しかった。

ま、異星人落ちはトホホなご愛敬だが。

 

ヒロが作った焼プリン(蒸し焼き)を食べる。ボーマンなのに…?

 

もう一本見た。

『こちらあみ子』@Netflix

舞台は広島の海辺の町、小学生のあみ子をめぐる物語で、以前から評判がよく、いつか見ようと思っていた作品。

ていねいに作られている。

行間や余韻のある作品。

映画館で見た方がいい映画だと思う。

僕は反応が鈍くて、数時間経ってから、しみてきた。

今年見た映画でいえば「パスト・ライブス 再会」もそうだった。

あみ子の正体が最初はわからない。

イライラする。

なんでこの子はこんなことを平気で言うのだろう?

よくわからないまま時間が流れてゆく。

ラスト近くになって少しずつ、ああ、そういうことか、と。

「わたしのどこが気持ち悪い」

「百億個くらいある」

「教えて、どこが気持ち悪い?」

同級生男子との会話が思い出される。

 

誕生日にもらったトランシーバー。

「こちらあみ子、応答願います」

誰も答えてくれない。

 

キャスティングが素晴らしい。

何よりも主人公の大沢一菜がいい。

 

芥川賞作家・今村夏子が2010年に発表したデビュー小説を映画化。広島で暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女は、家族を優しく見守る父と、書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいる母、一緒に登下校してくれる兄、憧れの存在である同級生の男の子のり君ら、多くの人たちに囲まれて元気に過ごしていた。そんな彼女のあまりにも純粋で素直な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていく。大森立嗣監督作などで助監督を務めてきた森井勇佑が長編監督デビューを果たし、あみ子の無垢な視線から見える世界をオリジナルシーンを盛り込みながら鮮やかに描き出す。主人公・あみ子役にはオーディションで選ばれた新星・大沢一菜が抜てきされ、井浦新尾野真千子があみ子の両親を演じる。 

2022年製作/104分/G/日本劇場公開:2022年7月8日

 

語りたくなる映画だと思った。

www.tbsradio.jp

夜になってボーマン警報。

夏バテのツケが来たのだ。

暴飲暴食どころか、腹八分目のはずなのに。

人生のツケが来たのかも。