ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年7月28日(日) 酷暑の中でもアートの時間

「おれらの頃はさあ…」と今の世代と比べてよく口にするのを聞く。

ラジオのダイヤルを合わせるって今の子らはわからないだろうな、とか、電話のダイヤルを回す、とか。

もちろん僕もそれがどういうことかは分かる。

でも、そんな話をしたやつらが自分よりずっと若い世代だと気がついてちょっと驚く。

五十代半ば、おい、おまえら新人類じゃねえか。(笑)

まだ三十代だった僕らの世代が「最近の若いやつらは…」と言ってたやつら。

ま、順番だからそうなんだけど。

新人類どころか、今や ゆとり世代 でさえも「おれらの時代はさあ」と言い始めている。

 

ヒロが行きたいと日曜日なのに美術展へ行く。

京橋駅から職場へ行く通勤途中にある山王美術館。

確か、去年に難波のホテルにあったのをここに移設されたと思う。

テルモントレの創立者のコレクションらしい。

今回の企画はその所蔵品のお披露目です。

 

午後からいつもの通勤電車で行く。

ヒロといっしょなのがちょっと不思議な感じ。

とにかく暑い。

たどり着くまでにバテる。

いつもの通勤で見る景色です。

かつてはここに結婚式場のチャペルがあったと思う。

 

「山王美術館コレクションでつづる 印象派展」@山王美術館

19世紀末のパリは産業革命を背景に急速に近代都市へと発展を遂げます。一方、絵画界においては、神話や聖書を題材とする「歴史画(物語画)」を優位とし、伝統的な技法を遵守するアカデミスム絵画がいまだ主流であり、サロン(官展)への入選が唯一作品発表の場でした。
こうした時代にあらわれたのがのちに「印象派印象主義者)」と称される画家のグループです。モネ、ルノワールらを中心とする画家たちは、クールベやマネによる写実主義を継承しながらも、アカデミックな価値観にとらわれない、新たな絵画表現をめざしました。光のもとで制作することを重視した彼らは、絵具を混色せずに並置する「筆触分割」という新たな技法を生み出します。印象派の画家たちは、明るさを失うことなく戸外の光を表現することを可能とした技法を用い、自らが生きる同時代の風俗を主題とすることで、ルネサンス以来の西洋絵画における色彩の観念を根底から覆す革新的な絵画を生み出したのです。1874年には、画家たちだけの手によるグループ展を開催しますが、「印象派」の名称は、この第一回展に出品されたモネ作≪印象、日の出≫に由来します。最後となった第八回の印象派展には、シニャック、ゴーガン、ルドンなども出品しており、印象派の影響のもと、より新たな絵画の流れが形成されることとなりました。
本展では、印象派の先駆者ともいえるコロー、ミレー、クールベから、印象派における中心的な存在として活躍したモネ、ルノワールドガシスレーらのコレクション作品を展示いたします。

 

コロー、ミレー、クールベ、モネ、ルノワールドガシスレー

みんな聞いたことはあるが詳しい情報は知らない。

印象派についてちゃんと本を読んで知りたいとは思うが、いつも先送りにしてしまう。

この本がいいかも。

 

展覧会のポスターはシスレーの「サン=マメスのマロニエの木」
シスレーは空から描き始めるという。

5階から3階が展示室だった。

5階が印象派に影響を受けた日本画、4階がフランスの“元祖” 印象派のコレクション、

3階に黒田清輝小磯良平印象派の影響を受けた日本の洋画コレクション。

3階が一番良かったかな。

 

せっかく京橋まで来たので職場に顔を出す。

スポーツのフロアでパリ五輪の柔道、阿部兄妹の勝ち上がりを見ようとしてたら…

妹の詩がまさかの一本負け!

こどものように泣きじゃくる、いわゆるギャン泣きが止まらない。

 

女子体操の飲酒喫煙の案件からオリンピアンにはいろいろと厳しい批判もあるが、

日本はギャン泣きできる自由があるのはいいなあ、と思ったのが僕の感想。

泣き終わって家族とおにぎりを食べる姿がほほえましかった。