ぷよねこ日々御留書 since2023

「にちにちおとどめがき」 毎日更新 日々の記録です。

2024年6月6日(木) ビ リ ヤ ニ の 宵

山崎まさよしの歌が聞こえる。


いつでも捜しているよ  どっかに君の姿を 

向かいのホーム  路地裏の窓 

               「one more time one more chance」より

 

 

 

窓の外から鳥の鳴く声が聞こえると耳を澄ませてしまう。

今までそんなことを気にしたことはなかったのにね。(笑)

あ、あいつらが帰ってきた!

と耳をすませてよく聞くと、ぴーよ、ぴーよ と鳴いている。

ヒヨドリか…。

あの雨の夜にずーと鳴いていたのはサヨナラの挨拶だったのだと確信するに至る。

 

あと2日で終わる。

今日は午後イチで出勤、ラインナップ会議とナレーションの校正、清書などなど。

夕食はスタンドカレー ワタナベ へ行こうと北新地駅で下車。

駅前第一ビルの飲食街を歩いていたらビリヤニの店が目に入った。

以前からここにオープンしたことは知っていて気にはなっていた。

ビリヤニの専門店か、客がいるのをあまり見たことがない。

コロナ騒ぎになった頃にオープンした。

大丈夫か、とも思った記憶がある。

入ってみるか。

 

店の名は「ミラ ビリヤニ」というのか。

昼間に仕事場で、若いディレクターが休みにキューバとメキシコへ行ったという話を聴いたばかりだった。

異国への独り旅か…。

この店に入ろうと思ったのはそんな旅のエピソードを聞き、異国気分を味わいたくなったからだろうか。

 

客はもうひとりいた。

インド系?の三十代の男性。

大卒のIT系の技術者と勝手に判断。

 

基本のチキンビリヤニハイボール(200円!)とチキンロールを注文する。

太めの料理人は日本語がそれほど得意ではないみたい。

たぶん量が多いだろうとビリヤニはライス少なめにして欲しいというと、ビッグ?と言うので、スモール! と返す。

最近来日したのだろうか。

この店は奥で隣の印度料理屋「ミラ」とつながっている。

日本語の流暢なウエイターは2つの店を兼任している。

もしかして彼がオーナーだろうか。

 

見た目ほどのボリュームはないが…。

ハイボールを注文したのにウエイターが持って来たのは生ビールだった。

たぶん目の前の料理人が適当に伝えたのだ。

ま、いい。

生ビールでいい。

ほどなくチキンビリヤニが出る。

案の上、量はぜんぜん少なめじゃない。

伝わってなかったのだ。

でも、美味しそうだ。

インディカ米(長粒米)がふわふわで、味もマイルドなスパイシーさ。

よくわからないが、言葉が通じないのも込みで異国の空気感を愉しむ。

インドもスリランカも言ったことがない。

強いて言えばロンドンの路地裏にある店で飲み食いしてる感覚。

思えばイギリスでは印度カレーの店にひとりでよく入った。

中華はときどきイギリス人がやってたりしてハズレがあるが、カレーはほぼ100%美味しかった。

 

少なくともカレーより胃にやさしいと思われる。

 

インドITが料理人を呼ぶのだがなかなか答えないので僕が料理人に伝えてあげた。

ほどなくウエイターが来てITと外国の言葉で話す。

インドITが「おいしいですか?」と声をかけてくる。

「はい」と答える。

「さっきのはどこの言葉ですか?」

「ヒンディーです」

「きのうインドで選挙がありましたね」

「はい」

そこで会話は終わる。

ちょっと距離があり過ぎるのだ。

 

生ビールをプレーン酎ハイにして、チキンロールで吞む。

ほどなく若いサラリーマンの二人連れが入ってくる。

「エプロンないの?」と料理人に聞くが当然ながら通じない。

面白いな。

 

初老の女性が独りで僕のとなりのテーブルに坐る。

ほどなく彼女が注文したものが出てきた。

竹の皮に包んである料理かな?と思ったらその皮ごと食べられるのだという。

ナンでもパッパルでもないパリパリのロール状のもの。

メニューを見たら南インドの料理でマサラドーサというものらしい。

なんか香ばしくて美味しそう。

次は誰かと来て食べてみよう。

 

ネットからダウンロードしたメニューの写真、今は100円値上げしている。

ビリヤニとチキンロール、生ビールとプレーン酎ハイ。

しめて1890円也。

異国の旅の夜、いつから味わってないだろうか。

もう二度と味わうことはないのだろうか。

Kindle関川夏央の鉄道エッセイを読みながら、オレもドメスティックになったなあとため息。