通勤時間に目黒考二「新・中年授業」を読んでいる。
形式はブックレビュー、書評だが、中身はちょっと違う。
著者の同じ趣向の本「感情の法則」にこんな紹介文がある。
読書は自由だ。その小説が面白かったのか、感動したのかというのも大切な要素だが、そういう評価とは関係なく、会話や場面に触発されて極めて個人的な出来事を思い出してしまうことだってある。友との喧嘩、失恋、仕事の失敗、若くて美しかった父母のこと。こうして記憶は勝手気ままに旅を始める…。
目黒考二がその本を読んでいて頭に浮かんだこと主題に書いたエッセイ。
それもかなり “後ろ向き” テイストで、これが僕ら世代にはしっくりくる。
一冊分(一作品)が5ページくらい。
書評対象になっている本を読むより(おそらく)面白い。
というか、対象の本を読んだことはない。
つまり、お薦め本のブックレビューではない。
「新・中年授業」の一編を読みながら、僕ら読者はそれぞれの私的な旅に出る。
対象となる小説があり、そこに描かれている本筋とは関係ないシーンや会話に触発され目黒考二が追憶の旅に出て、
それを読んだ読者もそれぞれが自らの記憶を引っ張り出して、弄ぶ(もてあそぶ)。
変な読書体験だが、滅法おもしろい。
目黒さんでなくても、僕らは小説を読みながら半分は別のことを考えている。
三十代の頃に、たぶんセルジオに借りて一度読んだこの本は絶版でメルカリで買った。
朝イチでナレーション原稿の校正をする。
少し走るつもりだったがヒロが歯医者へ行くので昼ごはんの時間が1時間前倒しになる。
なかなか走らない。
3月はまだ10日間で2日しか走ってない。
取材で動いたり、歩いたりはしてる…はず。
来週は可能な限りジョグしよう。
走りだすことのハードルを下げたい。
午後からナレーション録りの立ち合い。
車いす駅伝の打合せ。
6時過ぎに強制終了。
今日はソーバー(断酒)のつもりだったが、少しならいいか、と街へ出る。
少しでは済まなかった。
天神橋3丁目の「一想庵」で蕎麦前。
冷酒(臥竜梅)と板わさ、〆に花巻蕎麦。
ユメちゃんのお母さんは「今度、やっと孫と会えるんです」と嬉しそうだった。
コロナは罪だ。
LINEグループがWBCの日韓戦で盛り上がっている。
扇町の「得一」ならテレビが観られるな。
予想通り盛り上がっていた。
レモンサワーを飲み始めたら先発のダルビッシュが被弾、悲鳴が上がる。
「ダルさんがやられた」とジャパンが発奮。
ヌートバー、近藤、マサタカで逆転。
僕もレモンサワーから知多ハイボール、レモンサワーをもう一杯。
普通に吞んでしまった。(笑)
帰宅後、いかなご釘煮の発送作業。
週末は京都で車いす駅伝の中継です。